

水温計2
インプレッサの水温計には70℃から100℃程度まで針が中間に貼り付く
中間安定タイプが使用されているが、これを水温に対してリニアに
変化するように出来ないか検討してみよう。
まず水温計の回路は、こんな感じだ。

センサーの代わりに可変抵抗を接続して抵抗値と温度計の指示の
対応を確認すると、以下のような感じだった。
※可変抵抗は10KΩ品しかなかったので、精度はかなり悪いはず...。
指示 | 抵抗値
|
Hi | 17Ω
|
中間 | 30〜73Ω
|
Lo | 247Ω
|
またセンサーにはサーミスタを使用しているようなので、
冷間時の抵抗値も考慮すると抵抗と温度の関係が大体推測出来る。
これから水温計では低温時の表示は捨てて、
20〜80Ω程度が測定できると幸せであると判断した。
まず不感領域を無くすのでダイナミックレンジを広げるために基準抵抗の
Rrを少し大きくする必要がある。
さらに感度を落とすためにダイオードの位置に抵抗を設けることにする。
実際は手持ちの巻き線抵抗で、ほとんどカットアンドトライだったが...。

75Ω抵抗はセンサーショート時には2.6W程度の消費電力となるが、
元の56Ωが2Wなので2W耐電力以上、出来れば3W以上を選ぼう。
36Ω抵抗は0.5W程度の電力となるので、1W以上の抵抗(金属皮膜/
巻き線/セメント)を選べばよい。

56Ω抵抗とツェナーダイオードを、それぞれ75/36Ωの抵抗に
置き換えた水温計(裏面)
この回路で水温計の指示と抵抗、推測される水温を表にしてみると
以下のようになる。
指示 | 抵抗値 | 水温
|
Hi | 21Ω | 約110℃
|
Lo | 88Ω | 約67℃
|
またサーモスタットにより水温が安定している状態では、
水温計の指示は中央よりわずかにLo側位で、
走行や停止でも針が動くのは何かうれしいものだ。
これが定常状態
走行風が急にあたらなくなったときは、センターをわずかに超すぐらい。
これから夏本番で真価が問われる。
2001.08.15追記
今年の猛暑の中、エアコンを効かせた渋滞を含む通常走行では
信号待ちで上がる程度の指針の振れのみで、冷却系の能力には
まったく問題ない様子。また周回系の走行はわからないが、ジ
ムカーナ走行でも走行後のクーリングをしていれば特に問題な
し。夏場の周回系は、人間のほうが先にばてるかも?
でも油温はどうなんだろうかと気になる、今日この頃...