エンジンブロック | GC8Bクローズドデッキ | |
水路 | ヘッドガスケット穴にあわせて拡大、またテーパーをつけて 流量拡大を期待。 | |
油路 | ヘッド壁面の鋳肌取り、リターン路のバリ取り、通路の面取り (オイルポンプ、オイルフィルーター周辺) | |
クランク | GC8B typeRAバランス取り品 ジャーナルをピカールで鏡面化 | |
メインメタル | GC8Bブロックに付属メタルの状態がよかったので、ピカールに よる鏡面化処理を行い再使用 | |
コンロッド | GC8D用の側面を鏡面化、(自己満足の世界) 各コンロッドで±0.5g以下の誤差に調整 | |
ピストン | GC8D用鍛造品、ピストンピンを合わせジャーナル部を鏡面化 ピストントップはあえて未加工。 重量合わせ実施したが、一番軽いピストンのみ0.5g程度軽い。 コンロッドとあわせて、トータルで重量を0.5g以下に調整。 | |
エンジンヘッド | GC8Dインナーシムタイプ 0.75mm面研 (施工 NAPREC、フライスの目が見えないくらいで 丁寧な仕事でした。また同時に洗浄をお願いしたので、きれい さっぱり) | |
水路 | ヘッドガスケットと同じ大きさに加工、またヘッドガスケットに 対してテーパーをつけて流量拡大を期待 | |
油路 | ヘッド側面の鋳肌取り、リターン路のバリ取り、通路の面取り | |
燃焼室 | 点火プラグ廻りの盛り上がりのエッジ部のみ削除。あとは鏡面化 のみ実施 | |
インテークポート | 燃焼室間際は段差ならしのみ、ポートの分岐部はナイフエッジ化 バルブガイドのポートへの突出部は削除して周辺の出っ張りもならした。 壁面は#180〜320程度で仕上げ | |
エキゾーストポート | 基本的に形状は変化なし。バルブガイド脇が排気をせき止めるよ うな形状であったためバルブガイド脇を排気が流れやすいように 若干だけ切削。壁面は手が届く範囲で、#600〜#800程度で仕上げ | |
バルブ | 鋳肌の底が残るくらいまで研磨。(母材が硬く、砥石が切れて...) シャフトの鏡面化(ピカール) | |
バルブリフタ | 外周を鏡面化(ピカール) | |
カムシャフト | ジャーナル及びカム山を鏡面化(ピカール) | |
カムシャフトホルダ | ピカールにて鏡面化 元の固定ボルトに首を振るものがあり(曲がり)、ボルトを交換。 ねじ山が斜めに切ってある製造不良か? | |
カムプーリー | GC8のアプライドモデル A〜B(BC/BF)用の金属プーリーを加工して スライド対応として使用(製作 NAPREC) | |
インテークマニホールド | ヘッドとの接合面をガスケット形状どおりに整形を実施。これで ヘッドの面研0.75mmの段差解消が可能。またリューターの届く範囲 でフラップホイールによる鋳肌取り、スロットル側も同様に。 | |
スロットルバルブ | 内面をピカールにて弱鏡面化。ただしバタフライバルブとの接触面 は本当に軽く処理。 | |
ガスケット | EJ20K用メタルガスケット ピストンのブロックからの最大突出量が約0.5mm程度あるため、ピス トンの首振りを考慮してヘッドとのクリアランスを1mm程度は確保す るように考慮。 ちょうど純正が約1.5mm厚なのでEJ20K用のメタルヘッドガスケットを 採用。またGC8D用のピストンはトップの凹み容積が大きいため、燃焼 室の切削は最低限としてヒートスポットになりそうな箇所のみ削除。 また面研量は多めに0.75mmとしたが、最終的な圧縮比は8.48程度となっ た。 |
Memo シリンダボア実測値(シリンダグレードは、シリンダブロック刻印より) #1シリンダ グレードB (91.995 - 92.005mm) 奥行(mm) 前後(mm) 上下(mm) --------------------------------- 10 92.001 92.028 45 92.004 92.027 80 92.014 92.028 #2シリンダ グレードA (92.005 - 92.015) 奥行(mm) 前後(mm) 上下(mm) --------------------------------- 10 92.006 92.021 45 92.014 92.022 80 92.020 92.030 #3シリンダ グレードA (92.005 - 92.015) 奥行(mm) 前後(mm) 上下(mm) --------------------------------- 10 92.008 92.029 45 92.022 92.030 80 92.030 92.031 #4シリンダ グレードA (92.005 - 92.015) 奥行(mm) 前後(mm) 上下(mm) --------------------------------- 10 92.003 92.027 45 92.013 92.039 80 92.021 92.031 ピストン番号は元のエンジンの番号? ピストン実測値 径 質量 -------------------------------------------------------------- #1ピストン グレードA(91.985 - 91.995mm) 91.987 379g±0.5 #2ピストン グレードA(91.985 - 91.995mm) 91.985 379g±0.5 #3ピストン グレードB(91.975 - 91.985mm) 91.975 379g±0.5 #4ピストン グレードB(91.975 - 91.985mm) 91.975 378g±0.5 計測時の気温は、約26℃ シリンダはスラスト方向のクリアランスが大きめだが、特に問題無しと判断。 基本的にはグレードでシリンダとピストンの組み合わせを決定。 そうするとグレードBピストンの行き先が決まらないので、 熱的に厳しいと考えられる#3シリンダに、径の小さい#4だったピストンを 組み合わせた。