シフト ポイント インジケータ

モータースポーツ等では意外とレブリミットぎりぎりまで使いこなすのは 難しい。特に1,2速ではフルアクセル時のレブリミットまでの時間は短いの で、ECUによるレブリミッタを作動させてしまうことも良くあることだ。 これを防ぐために設定回転数になるとライトや音で知らせるシフトポイン ジケータなるものが市販されている。しかしこれらの回転信号は電源ライ ンに混入するイグニッションノイズや点火信号からとるものが多く正確と は言いがたい。(まあ実用上問題ないのは確かだが) あと設定した回転数になるとライトや音のON/OFF制御しかしないので、回 転上昇の速度等(実際にレブリミットにあたるタイミング)を知ることは難 しかったりする。 (慣れの問題もあるが、ボリューム等で設定回転数を変 更する装置では設定を変更してしまうとサイド合わせるのが難しいことが 多い) また如何にも後付けという外観が個人的にはちょっと...

まず仕様を検討してみよう。 ・純正レブカウンタへの信号が使用可能 クランク角センサの出力をTTLに変換したものが来ている ・電源(+12)も純正レブカウンタから拝借可能 これから7805等で5Vを作成する ・測定範囲は、600〜12000rpm(10〜200Hz) ・LEDはP/R/N/D/3/2/1の各ポジション分、7個を使用してメータクラスタにビルトインする ・LEDは設定した表示開始回転数から、100rpm毎にバーグラフ状に点灯させる ・D位置のLED点灯時にブザーも鳴るようにする ・LEDの一番下(1の位置)は、各種インジケーターとして使用する アイドリング時点滅 表示開始回転数指示(点滅回数で指示) 設定ボタン押下確認 ・表示開始回転数は100rpm単位で変更可能 100rpm UP/DOWN、及び設定を抜けるEXITボタンの3ボタン構成 UP/DOWNボタンを押すと表示開始回転数設定モードに移行 EXITボタンで通常モードに復帰する ・設定した回転数はEEP-ROMに書き込み、次回起動時にロードする EXITボタン押下時にEEP-ROMに回転数をライト ・設定ボタンとブザーは小さな箱に収め燃料系のすぐ下の目立たない部分に設置する 大体以上を満たすように製作してみる。

初めてのPICマイコンを使用するので、迷わずFlashタイプの 16F84A使用することにする。 一応クロックは20MHzまで使えるが、たいした速度を必要としないので 4MHz程度で良いかと思ってると、一番低い振動子の手持ちが10MHzだっ たのでこれを使用することにする。 LEDに超高輝度タイプを使用するので、LEDはポートA側に3個、B側に 4個を配置する。ブザーもポートB側とする。 あとはRevの入力、常時プルアップで押下時にGNDに落ちるスイッチ 入力を3個追加する。 とりあえずの試作シフトポイントインジケータ。現在希望のあった (といっても2個だけだが)量産版では箱に入れる予定だ。 回転数設定用スイッチ、右からUP/DOWN/EXITとなっている。 また上面にブザー用の穴も設けられ、エンジンが高回転時かつヘル メット装着時にも聞こえるように配慮している。 表示開始を3000rpmにセットして、軽くレーシングしてみると... なかなか良い感じだ。 ちなみに現在の起動時の儀式は... シフトポイントインジケータのインストールと設定方法