いくらブレーキだからって、かけた途端にBreakしたらイチコロコロリ。そんなことにならないように、慎重に作業しようね。
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フローティングディスクのアウター交換するためには、まずフローティングピンを外さなきゃならない。 裏についているEクリップがピンに噛んで押さえているわけだが、まずはそいつをドライバーなどでこじって外す。 |
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通常はこんな配列で組まれている。 左からローターピン、ウェーブ(波型)ワッシャー、で、ディスクローターが挟まって、普通のワッシャー、Eクリップ。 ウェーブワッシャーがピンとディスクの間で踏ん張って、ディスクがガタつかないようにしている。Eクリップはピンが抜けないように頑張っている。 市販車のローターピンはステンレス製だが、今回はインナーローターをアルミに変更するので、インナーローターが削れないように、アルミのピンを使う。 インナーローターはピンよりずっと高価だからね(^^;; |
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走っている間にEクリップが飛んでアウターが外れたらあまりイイ気分はしないはず(^^;; だからローターピンのEクリップが入るスリットにネジの緩み止め剤を塗っておく。 これはロックタイト243.中強度のもので十分。高強度なんか使うと後で外れなくなっちゃうよ。 |
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ロックタイトを塗るローターピンの溝と、そこにはまるEクリップは脱脂しておく。 Eクリップはプレスの打ち抜きなので、表と裏があるのに注意。 エッジの立っているほうが荷重を受け止める方向に向くのが正しい組み方。 これの場合ピンが抜けるのを防ぐわけだから、ピンが抜ける方向と逆に向けるのが正解。 脱脂したEクリップは同じ面を上にして並べておくといちいち表裏を確認しなくて済む。 |
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まず、ピンにウェーブワッシャーを入れ、その上にローターを乗せる。そしたらワッシャーを入れてからEクリップをパチンとはめればおしまい。 というと簡単だが、ちょっとしたコツがある。 ピンとローターの間にウェーブワッシャーが頑張っているんで、タダじゃぁピンの溝が顔を出さない。 そこで、ローターを下に押し付けて、ウェーブワッシャーをつぶした状態で、Eクリップを指で入る範囲でセットしてから、ペンチで挟む。 その時ローターやピンに傷が付かないように木の板の上でやるのが良い。ピンに噛ませるペンチもガムテープを巻くなどして、ピンに優しくするようにしている。 アウターとインナーががたつかないように、最初からいくつかのピンを入れた状態でEクリップを入れたほうが簡単。 |
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あとは単純作業の繰り返し。 くれぐれもアウターローターを組む方向を間違えない様に。 左右で冷却穴の向きが逆になったら目も当てられないぞ。 |