2ストは構造上、吸気と排気がオーバーラップする。ってぇことは吸いこまれたガソリンも、そのまま排気側に流れ込むことになる。だけど機械的に排気側を塞ぐカムなんてぇ野暮なものは付いてない。
そこで、排出されたガスの流れがピストン側に逆流することにより、その抵抗で吸気が排気側に漏れないようにするわけだ。
で、その排ガスの戻りのタイミングを決めるのがチャンバー。つまりチャンバーは4ストのカムみたいなもんなわけ。
チャンバーの形状はシロートがいぢってどうなるもんでもない。けど、ちゃんと取り付けないとパワーダウンに直結するぞ。


チャンバーの取り付けにあたっては、一にも二にも排気漏れがないように注意する。
で、このようなシリコン系の充填材を使用する。

人体への安全性は確立していないので、彼女が貧乳だからといって充填したりしてはいけない。
こいつをフランジとチャンバーの羽目合い部分に塗ってやる。クリアランスにもよるが、液体パッキンのようにうっすり塗るんじゃなくて、みっちり詰まる様に塗ることが大事。白くみえるのがシリコン。
しばらく放置して、触ってもべとつかなくなってから組みつけること。
後方気筒に組むときは、バッテリーをケースごとずらしてやると、やりやすい。
バッテリー液がこぼれない様に注意。
スプリングで止めるものがほとんどだが、スプリングに傷がつくと、振動で折れる原因になるので注意。
こんなスプリングプラーがあると作業は簡単。
スプリングに熱伸縮性のチューブをかぶせたり、シリコンを中に充填すると、折損の予防になる。
サイレンサーを組む時にも、当然排気漏れ対策は必要。WAKOSのシリコンでも良いのだが、某氏おすすめのロックタイト製を使用してみた。
コッチのほうが効果が高いそうだが、はみ出すとウ●チ色の跡がつく。


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