機体のデザイン
胴体の造り
胴体の厚さを増すことは、曲げる力に対して強くなると共に、 翼と胴体との接着面積を増やします。 翼を取り付ける位置にはのりしろを出してあり、 胴体と翼をしっかりつなぎ止めます。
ただし、胴体の強度を増すことは、重量を増すことにもつながります。 むやみに機体が重くならぬように、 必要な部分だけを補強するようにデザインしましょう。
主翼のデザイン
主翼の平面形は、シンプルな長方形を基本に、両端を丸く整形してみました。 丸めた翼端には、翼が風をスムーズにかき分けて空気抵抗を抑える効果と、 着地時のショックで翼の角が折れ曲がることを防ぐ意図もあります。
上反角は、主翼中央から離れた位置に設けました。 中央部を平坦にすることで、主翼を胴体にガッチリ固定し、 取付け時の誤差も抑えることができそうです。
尾翼のデザイン
それでも、十分な安定性を得られるように、紙飛行機の尾翼の大きさについては、 次の経験的なめやすが知られております。 全長と全幅がほぼ同じ長さを持つ標準的な機体の例です。
重心の位置
揚力の中心は、主翼のほぼ中央にあります。しかし、 重心は機体が完成し、実際に手にとって見るまでハッキリ判りません。 重心が主翼中央からずれている時は、胴体におもりのケント紙をかさね、 重心が主翼中央に一致するように調整します。
重心が判明するのは機体の完成後ですが、 調整で追加するおもりを最小限に抑えるため、 主翼の位置は胴体の中央付近にデザインするとよいでしょう。
また、重心を確かめながら主翼の取付け位置を決めるように、 あらかじめ取付け位置に幅を持たせておくアイディアも、 おもりを減らして軽量化に役立つでしょう。