紙飛行機の作り方


黎明期の飛行機は、自分で設計し、作り、飛ばすものだった。
	失敗作や墜落事故は日常茶飯事。有名無名の飛行家たちが、
	命がけで生まれたばかりの飛行機を育て上げた。

ゆっくり作りましょう。とくに接着剤が固まるまで。 時間が軽くて丈夫な紙飛行機に仕上げてくれます。
紙飛行機のはなし目次

工作に必要なもの


ケント紙、セメダイン、方眼がプリントされた定規、鉛筆、カッターナイフなど、必要な道具一式のイラスト。

紙飛行機は、ケント紙という厚めで丈夫な紙を使います。 曲げた時の感触は、郵便はがきに近いものです。 文房具店か画材店で購入することができます。 手で曲げると、縦と横で曲げた時の手応えがちがいますので、 その曲げにくい方向を翼や胴体の長い方に使います。 曲げた時の手応えがわかりにくい場合は、ケント紙を2~3枚、重ねて試してみて下さい。

ケント紙を貼り合わせる時の接着剤は、速乾性のセメダインを使います。 セメダインは乾くと硬化するので、貼り合わせた機体は予想以上に丈夫に仕上がります。 事務用スティックのりも、乾燥後に硬化するタイプであれば、手軽に使えそうです。

ケント紙に部品の図面を書き込む時は、定規を使います。 5mm間隔で方眼がプリントされている定規を使うと、 簡単に直角や平行線の正確な図面を引くことができます。 ケント紙から部品を切り出す時は、カッターを使用します。


胴体の貼り合わせ


胴体の内側に、接着剤をへらを使って均一に塗り、胴体の部品を何枚も貼り重ねる作業の解説図。 胴体に部品を1枚貼り重ねるたびに、白紙にはさんで平らに強くおさえ、余分な接着剤を押し出す作業の解説図

胴体は、数枚の部品を重ね合わせる造りになっています。 胴体中央の部品に1つずつ外側の部品を貼り合わせる作業を繰り返します。

接着剤は付属のへらを使い、貼り合わせる面の全体にむらなく塗ります。 主翼を取り付けるのりしろは外側に折って、接着剤が付かないようにします。

部品を1枚貼り合わせるごとに、胴体を白紙にはさんで強く押えます。 余分な接着剤は、重量のバランスを崩したり、 硬化後に胴体が曲がる原因となるので、押し出してしまいます。 すべて貼り終えたら5~6時間乾燥させます。


翼の取り付け


胴体の主翼との接着面を、定規やはさみなど固い道具で平らにならす作業の解説図。 胴体と主翼の間にすき間や、傾きがないように、注意深く正確に主翼を取り付ける。

翼の揚力が左右均等でなければ、紙飛行機は安定して飛びません。 翼を胴体に取り付ける時には、ずれや歪みに十分注意して下さい。

胴体の主翼との接着面の凸凹は固い道具でつぶし、 のりしろも胴体と同じ高さにならします。 主翼をのせた時に傾かないかどうか確認して下さい。

主翼は水平尾翼より後に取り付けます。 主翼を取り付けた後に別の作業をすると、 主翼に手が触れて位置がずれてしまう危険があるからです。 主翼と胴体との間にすきまが生じないように、 接着剤が固まるまでしばらく保持して下さい


重心の調整


広げた指の上で、紙飛行機の主翼中央を下から支え、機体の重心位置を確かめているイラスト。 紙飛行機の主翼が持つ揚力の中心と、機体の重心が一致させるための、調整方法の解説図。
	機首が軽い場合はおもりを足し、重い場合はカッターで機首を少し細く削る。

重心と揚力中心を合わせる作業は、機体が完全に完成した後に行ないます。 揚力の中心は主翼中央にあります。 ここを指で支えて機体のバランスを観察して下さい。 重心が合っていなければ、機体は重い方へ傾きます。

機首が軽い場合は、機首にケント紙を追加して重心を前方へ移動させます。 逆に機首が重い場合は、カッターで機首を少し削って下さい。

重心と揚力中心のバランスがとれた時、 はじめて紙飛行機は安定して飛べるようになります。 根気よく丁寧に調整を続けてください。


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Hideyuki Kikuchi (gotha@ops.dti.ne.jp)