紙飛行機の飛ばし方
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両腕を伸ばし指先に当たる空気の流れをイメージして下さい。 ライト兄弟も鳥の飛び方から操縦方法を学びました。 |
紙飛行機のはなし目次
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飛行前のチェック
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完成した紙飛行機が、いつも設計図通りである保証はありません。 機体には、曲がり、ねじれといったクセがひそんでいます。 こうした構造的な欠陥があっては、空気力学的に良い性能は期待できません。 機体を正面と後から見て、以下の箇所を順番に確認して下さい。 曲がり、ねじれは、ゆっくりと逆方向に手で力を加え、 まっすぐ左右均等に整えます。
1. 機体の重心の位置
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テスト飛行
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いよいよ初飛行です。完成した機体の空気力学的な特性が明らかになります。 まっすぐ前方へ、やや下向きに、腕全体を使い押し出すように、 そっと飛ばして下さい。 テスト飛行ですから、異常に悪い飛び方をして墜落するかもしれません。 堅い地面や壁に激突して機体が壊れないように、 テスト飛行の場所を慎重に選んで下さい。 室内で飛ばすなら、カーテンに向かって飛ばしましょう。 急激な上昇、下降、左右の旋回といった飛行が観察されれば、 まっすぐ飛ばす調整を機体に施します。 テスト飛行と機体の調整を繰り返し、 少しずつ飛行性能を引き出して下さい。
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紙飛行機の操縦
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飛行機の主翼、尾翼には、風見のしくみによって 自動的にバランスをとる空気力学的な安定効果があります。 操縦とは、主翼、尾翼の安定効果を意図的に変化させ、 重心の前後左右で釣り合っていたバランスをくずすことです。 左右に方向を変えるには、主翼と垂直尾翼を操作します。 ローリングとヨーイングによって飛行機を旋回させるのです。 上下に方向を変えるには、水平尾翼を操作します。 ピッチングによって機首の上げ下げをコントロールします。 紙飛行機の操縦は、すべて主翼や水平尾翼の空気力学的な操作で行います。 天秤のように、おもりを前後左右に配分する方法は、 重量が増して飛行性能の低下につながるため、 軽さが大切な紙飛行機には不向きです。
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まっすぐ飛ばすために
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はじめに、主翼や垂直尾翼が歪んでいないかを再確認して下さい。 左右均等に調整しても旋回を抑えられない場合は、 その旋回を打ち消すために、逆方向の旋回の操作を行ないます。 左旋回して右旋回を打ち消す操作には、以下の方法があります。
どれも左旋回を促す効果があります。 同時に全ての操作を施すと、クルクル鋭く左旋回しますが、 なるべく一つずつ操作を重ね、ゆっくり旋回させましょう。 右旋回させるには、これと逆の操作を行ないます。
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水平に飛ばすために
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まず、主翼中央に重心の位置が合っていること、 水平尾翼がゆがんでいないことを再確認して下さい。 それでも急上昇、急降下が生じる時には、 それぞれ機首下げ、機首上げの操作を行ないます。 機首下げの操作で機体の急上昇を抑えるには、 水平尾翼の迎角を大きくし、尾翼の揚力を増やして下さい。 それでも急上昇を抑えられない場合のみ、機首におもりを追加して下さい。 機首上げの操作は、これと逆の操作を行ないます。 水平尾翼の迎角を小さくし、尾翼の揚力を小さくします。
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Hideyuki Kikuchi (gotha@ops.dti.ne.jp)