2006年1月の平和問題ゼミナール

のご案内

 
 ◇内容

 現在、平和憲法改悪とともに小泉首相の靖国神社参拝問題が世相を騒がせている。あの敗戦後、国家神道は否定されたはずなのに、今、軍国主義の亡霊が復活しようとしている。これらの策動は再び、アメリカ帝国主義者に隷属し、日本の軍隊、自衛隊が銃を持ち、他国を武力侵略し、蹂躙するための準備であると思う。

先月、日本政府の小泉首相は外交問題化している靖国神社参拝を強行して、アジア諸国から痛烈な批判を浴び、外交上完全な孤立化を露呈した。

 最初に、私が靖国神社を問題視するのは、靖国神社がもつ異常な軍国主義肯定の性格を考えたからである。太平洋戦争終結まで国民を無謀な侵略戦争に駆り出す重要な役割を背負った神社、国民の思想、信条、良心の自由を乱暴に踏みにじった神社、私の靖国神社に対する基本的な概念である。まして、あの侵略戦争の責任を一方的に相手に(アメリカ等の連合国に)押し付け、聖戦だったいう歴史認識をもっている。南京事件についても、虚構だという認識を持ち、否定する歴史認識しかもっていない。私は幼少時代、父の部下の人から南京事件のときのことを聞いた記憶がある。おびただしい死体だったと揚子江の様子を話してくれた。そういう実際あった事件を虚構だと言い張ること、また、南京事件を相手国の責任にしてしまう。自己の野蛮な侵略戦争責任を全く認識していないということである。だからこそあのA級戦犯の合祀ができたのだと思う。現在、日本外交は全く行き詰まっている。その大半の理由は日本政府が真摯に侵略戦争の反省をしていないことが原因になっている。

 戦後、平和憲法下で思想、信条、良心の自由がうたわれたが、05614日、台湾の方々が自分の親族の方々を分祀して欲しいと言う要請に対して、警察権力と極右暴力集団を利用し拒否した事実、彼らには基本的人権に対する感覚もないという事実が判明した。個人、個人の一人、一人の重大な人権問題である思想、信条、良心の自由に対する侵害であるという認識すら存在していない。これは靖国神社だけの問題でなく、靖国神社公式参拝を主張する人々と共通している。彼らがいかに反民主的国家主義思想の持主かが世界に知られたと思う。はたして靖国神社に無理やり侵略戦争に駆り出され、自分の意思に反して戦死させられた方々が合祀されていて喜ぶ人が存在するのだろうか?本当に先の侵略戦争を真摯に反省するならばこういう歴史上無謀な侵略戦争を肯定、賛美する靖国神社に参拝すること事態が問題である。

(注、厚生労働省の調査ではかって日本が不法に占領し、支配していた台湾・朝鮮出身者の軍人・軍属の死亡者が約5万人合祀されていると言う。)

 

靖国神社問題を考える』

報告者:辻 重義(「みんなで平和をつくる会」)


  日時:200 6年 1月14日(土)

13:30〜17:00

場所:鹿児島大学中央図書館3階グループ学習室

時間:13:30-17:00 (ビデオ上映:未定)

     

 

参加は自由ですが、できれば下記まで連絡をいただけると幸いです。

★参加申し込み、お問い合わせ

木村 朗(鹿児島大学法文学部法政策学科、平和問題ゼミナール顧問)
電話(099−285−7654)、電子メール(kimura@leh.kagoshima-u.ac.jp


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