ユーザビリティとはなんでしょうか?
日本語では「有用性」という言葉に訳されますがそんな言葉で言われても何のことか良く分りませんね。(^^; ユーザビリティとは簡単に言ってしまえば、どれだけ使いやすいか?どれだけ役に立つか?ということです。ただし、コンピュータ業界では一般的には使いやすさの方に重点がおかれているような気がします。つまりソフトウェアや、システム、Webページなどが使いやすい場合、ユーザビリティが高いという言い方をします。 では「使いやすいソフトウェアってどういうの?」と聞かれると、これまた答えるのが難しい。なぜなら、かなり主観的要素が多いからです。人間は誰しも長年使ってきたものと異なる操作方法の機器は使いにくいと感じるものです。今までの使い方の枠をはめて考えますからね。よく、Mac ファンの人たちが Windows は使いにくいと言うことを耳にしますが、これなんかはそれの典型でしょう(と私は思っています)。ビデオデッキやコンポなどを買い換えたときもそうですね。最初は使いにくいものです。とはいえビデオデッキやコンポ等は、機能が少ないため1 週間も使えば慣れてしまいますが、OS(Operating System)やソフトウェアとなるとそうはいきません。やはり慣れるには時間がかかるでしょう。 また、使い慣れてるかどうかは別として、デザインの好みというのも使い勝手に影響してきます。例えば Windows は DOS 時代からというか PC/AT 機としての互換性のためデフォルト(つまりインストールした状態)では16 色、Mac の場合は 256 色表示の設定になっているため、この違いがアイコンのデザインにも影響しています。人によっては、Windows のシンプルなアイコンがいいという人もいるでしょうし、Mac のグラデーションがきれいなアイコンの方がいいという人もいるでしょう。さらには Motif のデザインが好みの人、Next Step のデザインが好みの人、などなど千差万別だと思います。 私も、OS にしろソフトウェアにしろ機器にしろ、楽しいデザイン、あるいはかっこいいデザインの製品を初めて使うときは、使い勝手も忘れてわくわくしてしまうものです。 さて、このように「使いやすさ」といっても主観的要素にかなり影響されますから、ユーザビリティが高いデザインを考える場合、一般的には実験や観察の結果や大学や研究所などで研究されている人間工学などの研究結果を基に判断するしかありません。たとえば人間工学的に疲れにくい(長時間使用していても平気)とか、初めて触れる人でもそこそこ(あるいは直感的に)操作できる、ユーザーがしたいと思ったことが実現できる(機能が提供されている)、などなどです。 では、1番目の人間工学はいいとして、2番目や 3番目ってどうやって調べるのでしょうか? 方法のひとつは、ユーザーからの Feedback を利用するという方法です。これは一般的に良く使われている方法ですね。葉書の感想欄や、サポートの問合せなどの内容を次のバージョンのデザインや機能に生かすというやり方です。この方法は簡単ではありますがちょっとネガティブな方法ですね。 アクティブな方法としては、ユーザーを実際に観察する方法もあります。例えば Microsoft 社の場合、ソフトウェア(や Webページ)の UI(User Interface) や機能をデザインする方法のひとつとして、Usablity Lab. という施設でユーザビリティの検査や研究を行っているそうです。、ここでは、初めてその製品を使う人から前のバージョンを十分使いこなしているベテランまでの様々な被験者を使って、視線の動きや、マウスの動き、キーボードの状態などの記録を採ると同時に、マジックミラー越しに被験者を観察するという方法を使用してユーザビリティをチェックします。 他には Lotus も似たような手法を使用しているみたいですが、他の大手のソフトウェアメーカーはどうなんでしょう?少なくとも Web 上では見つけられませんでした。(どなたかご存知でしたら教えてください) さて、商用のソフトウェアや Webサイトの場合なら、上記のようにユーザビリティの研究や検証は出来る(少なくとも予算さえあれば)でしょうが、我々のような個人が作る Web ページやソフト(シェアウェアやフリーウェアなど)の場合、どうすればいいのでしょうか? これについては、また次回ということで。 続く... |