CDR-200 4倍速化改造



きっかけ

1年半ほど前に買ったCDR-200は、2倍速書き込み、6倍速読み込みのCD-Rドライブだ。買った当時は、4倍速ドライブはまだ高く、やっと2倍速のドライブを買ったのだった。最近では、4倍書き込みが当たり前になっている。

「もっと速く書き込めたら」と思っていたところ、同じ研究室のU君が、「YAMAHAのCD-R改造のページがあったよ。」と教えてくれた。YAMAHA CD-Rの改造は、1年ほど前にはやったらしい。

焼くときは

CD-Rを焼くときは、その場を離れるようにしている。ドライブへのデータ転送が順調にいっているかどうか、気になるからだ。

HDDのランプがいいリズムで点滅しているときは、順調に転送できているのだが、「カシャカシャカシャ」と急に忙しくアクセスし出すと、「おいおい、間に合うのか」と心配になる。 「ジャン!」と鳴って、「転送が間に合いませんでした。」などというメッセージが出るのを見ると、がっかりする。しかし、HDDを新しくしてからは、ほとんど失敗していない。

私がCD-Rを焼くとき、1つジンクスのようなものがある。ライターソフトは、WinCDRを使っているのだが、書き込みボタンを押し、書き込みの設定をするダイアログが出るとき、「ジャン!」というWindowsの音が出るときは、正常に書き込みができる。この音が鳴らずに、静かにダイアログが出るときは、書き込みに失敗するのだ。

「ジャン!」が聞こえるまでキャンセル、書き込みボタンを繰り返すと、うまく書き込める。 ライターソフトに何か問題があるのだろうか。それとも、この音が鳴るかどうかは、OSが安定しているかどうかを表しているのだろうか。

ちょっとやってみる

CD-Rを2倍速で焼くと時間がかかる。大体、食事前、風呂に入る前や、ちょっと出かける前にセットしておく。満タン書き込むと、40分ほどかかる。その間、パソコンを使えないとあって、ちょっと書き込むというわけにはいかない。今日はもう眠い。が、1枚焼きたい。そうだ、改造しよう。

早速GOOで検索。あっさり改造のページが見つかった。ドライブの裏蓋をあけ、R621のチップ抵抗を外すだけという簡単なものだ。

分解してみると、R621がある。[ Q/D ] と印刷されている。おそらく、Quad, Doubleの頭文字だろう。小さいので、他の部分をショートしたり、部品をなくさないようにして外す。5分もかからなかった。

速い

パソコンを起動してみると、今までCDR200だったに、4倍速ドライブのCDR400として認識している。そして、4倍速で書き込むことができた。プログレス・バーがみるみる増えてゆくのがうれしい。

間に合うのかな

4倍速で書き込むことはできたが、バッファの量は増えていない。確か、CDR400は、CDR200の倍のバッファがついていた。転送速度に余裕がなければ、書き込みに失敗しやすくなるだろう。

書き込みの品質

速く書き込めるようになったのはうれしいが、きれいに書き込んでくれないと困る。ゆっくり書き込んだ方が、十分に光を当てることができ、安定して書き込めるように思えるのだが、どうなのだろうか。

お試しあれ?

本当に大丈夫なのかと、心配になるが、(シルク印刷、商品構成などを考えれば、たぶん大丈夫) 倍の速度で書き込めるようになるのは、本当にうれしい。これほど簡単に改造できてしまうと、得した気分になる。(本当に得をしているのだが。)

これからCDR200で書き込みをしようとしている方は、改造をしてから書き込んだ方が早いでしょう。 (もちろん、改造すれば、保証はなくなりますから、ご自分の責任で行ってください。)




(c) 1999 Ishijima Seiichiro
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