電車でGoコントローラをトレインシュミレータで



鉄道ゲーム

私も小さい頃は、必ず先頭の車両に乗り、運転席をのぞいていたので、「大きくなったら何になるの?」と聞かれると、必ず「電車の運転手さん」と答えたのだった。

今でも鉄道は好きだが、運転士にはなりそうもない。

2年ほど前、トレインシュミレータ(TS)が発売されたときには、驚いた。鉄道のゲームといえば、「A列車でいこう」があるが、これは鉄道会社を経営するゲームだ。鉄道の運転という、一見ゲーム要素のないようなことをゲームとして作り、売り出したのが意外だった。まあ、ゲームというジャンルではないのかもしれない。「電車を運転してみたい」という夢を叶えてくれるソフトだ。「よくぞ作ってくれました。」

当然、TSを買った。東海道線を運転する。ゲームなのに、試験がある。パスしないと先まで走行できない。最後の試験では、30分くらい運転するので、最後の駅で停車するときにはドキドキする。電車を運転しているということよりも、試験の緊張感の方がリアルに感じたのがおもしろい。

電車でGO

TSが出て以来、鉄道ゲームがいろいろ出てきた。そしてゲームセンターにまで現れた。ゲームセンターといえば、小さい頃、ショベルを操作して飴を取るゲームをやりに行っただけだ。電車でGOが出てから、ゲームセンターへ足を運んだ。(悪いことに、学校の近くにあった。)

その電車でGOのパソコン版が出て、専用コントローラとソフトがセットになった、「スペシャルパッケージ」を買ってしまった。「絵がもっと綺麗だったら」と思うが、小さいながら電車の運転台と同じ形をしたコントローラがあるだけで、臨場感が全く違う。キーボードを押して電車を動かしているのとは違う。

せっかくコントローラがあるのだから、TSもこれで遊べたらと思った。

変換回路

電車でGOコントローラは、ゲームポートにつなぐ。おそらく、コントローラの中では、抵抗をつなぎ代えているだけだろう。一方、TSにも専用コントローラがある。こちらはもっと本格的な形をしているが、値段が高い。シリアルポートにつないで使う。

そこで、ゲームポート->シリアルポートへの変換をする回路を作ろうと考えた。以前、TSコントローラの通信方式を少しだけ聞いたことがあったので、それを試してみた。

ノートパソコンを通信端末にして、コマンドを送ってみたが、山手線は動いてくれなかった。キーボードの代わりに繋ぐ回路を作ることも考えたが、「キーボード接続ジョイパッド」の話のようなこともあって、作る気が起こらなかった。

DGo2TS

ということで、ソフトを作ることにした。DGo2TS ---UNIXのソフトのような名前。DGo2TS がコントローラの操作をジョイパッドとして読み、操作に応じてTSへキーボードメッセージを送るという方式だ。

数時間で完成した。コントローラで運転すると、TSが以前のTSではなかった。ずっとおもしろい。急な操作ができるので、運転もうまくできる。

試してみたいという方は、ダウンロードしてお楽しみください。
ダウンロード dgo2ts100.lzh (157kB) (注意:配布しないでください。readme.txtを読んでから使ってください。)

ソースファイルの一部




(c) 1999 Ishijima Seiichiro
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