オシロのプローブのGNDリード



電源にノイズ?

製作しているパルス&パターンジェネレータの電源ラインをオシロで観測すると、ノイズが載っているようだ。 ノイズの周波数は、クロック周波数(20MHz)の4倍(80MHz)を多く含んでいる。電源のパターンが悪いのか、バイパスコンデンサの 入れ方が悪いのか...


基板にプローブを接続している様子


観測された波形 Vp-p=128mV

GNDラインにノイズ?

電源にノイズが載っているのは、電源ラインのインピーダンスが高いせいだと信じ切って、基板を作り直そうか、出力バッファのところだけ 電源ラインを強化して対策しようかなどと考えたり... 基板をほったらかしで約2ヶ月が過ぎる。

掲示板に「そろそろパルスジェネレータ、アップしませんか」という書き込みで、とりあえず波形を撮影する気になる。 電源には、相変わらずノイズが載っているようだ。

ICのGND端子にプローブを当ててみると、同じくらいの振幅(Vp-p=100mVくらい)のノイズが見える。いくらなんでもこんなになるか?

今度は、プローブの先端をGNDのワニ口クリップの先に接続すると...


Vp-p=82mV ? これはおかしい。

アンテナ?

そういえば以前、パルスジェネレータの電源がおかしいと言って掲示板で質問したとき、「オシロのプローブに直接ノイズが飛び込んでいるのでは?」という書き込みがあった。 そのとき、GNDリードをプローブの先端に接続して近づけてみたりしたのだが、ノイズらしきものは観測されなかった。(やり方が間違っていたのか?)

もう一度やってみる。


凄い。 プローブのGNDリードがアンテナになって基板から放出されるノイズを拾っている。 たった10cmのGNDリードで100MHzくらいのノイズをこんなに拾うとはびっくり。それとも基板がバリバリノイズを出しているのが問題で、結局基板パターンがわるいのか?

GNDリードを短く

ならば、と


錫メッキ線でこのようなスプリングをつくり、GNDにはんだ付け。


GNDリードと先端を外したプローブを差し込む。プローブ先端が同軸になっているので、先端の針は電源に接触し、外側はGNDに接続されたスプリングに接触している。これも掲示板で教わった方法。


電源は正常でした。

あぁぁ。それにしても、原因が解るまで、どうしてこんなに時間がかかったのだろう。。。 まあ、1つ利口になったからいいか。


(c) 2002 Ishijima Seiichiro
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