電子工作を始めよう 1



電子工作とは?

電子工作とは、様々な部品を組み合わせて、電子回路を作る趣味です。

電子回路を使えば、おもしろいものを作れます。

多くの電気製品が売られ、お金さえ出せば、たくさんの電気製品を手に入れることができます。

「ラジオなんて、作らなくても電気屋で安く売っているよ。買った方が安くて、性能がいいよ。」と言う人がよくいます。確かに、買った方が簡単に手に入り、安い場合もあります。しかし、自分で作ると、いいことがたくさんあります。

まず、「作る喜び」が得られます。作らずに、完成した物を買ってしまうと、作る喜びは得られません。電子工作を楽しんでいる人の多くは、この喜びのために回路を作っているのだと思います。

そして、完成したときの喜びも得られます。自分で作った物は、簡単に動かないことが多いのです。そのようなとき、問題を一つ一つクリアしていき、完成したときには大きな喜びが得られます。

また、売っていない電気製品は、たくさんあります。売っていない物は、作るしかないのです。

新しいものを作るごとに、電子回路の知識が蓄積されます。貯まった知識を利用して、また新しい物を作るのです。

完成したときの喜びは、作った人にしかわかりません。 多くの人に、この喜びを味わって欲しいので、このページを作りました。 是非、実際に電子工作にチャレンジし、感動を味わってください。

道具をそろえましょう

電子工作をするには、道具が必要です。必要な道具を紹介します。

  • はんだごて
  • はんだごて台
  • ニッパー
  • ラジオペンチ
  • ピンセット
  • テスター

これらの道具は、絶対に必要です。

どんな物がいいのか、説明します。

はんだごて

電線をつないだり、部品同士を接続したりするときに、金属(半田)を溶かして接続します。その半田を溶かすための道具が、はんだごてです。

電子工作の中心になる道具です。いろいろな種類がありますが、電子工作では、20〜30W程度で、先が細いはんだごてを使います。

1000円〜5000円で手に入ります。はじめは、安い物で十分でしょう。「電子工作用」と書いてある物なら、間違いないと思います。

はんだごて台

はんだごては、400度くらいまで熱くなります。危ないので、はんだごて台に置きます。

はんだごてを使っていると、半田を溶かす先の部分(こて先)が汚れてくるので、きれいにしてやる必要があります。

はんだごて台についているスポンジは、こて先をきれいにするためのものです。スポンジに水をたっぷり吸い込ませておき、こて先をこすれば、汚れと、汚れを持った古い半田がとれます。

はんだごて台は、1000円程度で売っています。

ニッパー

ニッパーは、電線や針金を切るために使います。プラモデルなどに使う、プラスティック用のものは使えません。金属を切ることができるニッパーを使います。長さが15cmくらいのものがいいでしょう。1000円くらいで売っています。

ラジオペンチ

ラジオペンチは、針金を曲げるのに使います。これも、長さが15cmくらいのものがいいと思います。1000円で買えます。

ピンセット

ピンセットは、部品や電線をつかむために使います。

半田を溶かしていると、部品も熱くなってくるので、ピンセットで部品をつかみます。

200円くらいです。

はんだ


 これは、1kg 巻きです。

道具というより、材料ですが、半田も必要です。

種類がたくさんあり、スズがどれだけ入っている割合と、太さが様々です。電子工作で一般的に使うためには、スズ60%、太さ0.8〜1.0mmの半田にしましょう。

スズの量が少ない物や、太い物もありますが、使いずらいです。 糸巻きのような物に巻かれて売っています。長さは様々です。

とりあえず、100〜200gくらい買っておきましょう。500円くらいからあります。

テスター

 電気は、見ることが出来ません。電気があるのかないのか、流れているのかどうか知るには、テスターを使います。

電圧計、電流計、抵抗計などが一つになった物がテスターです。

 扱い易さを考えればデジタルのテスター (デジタルマルチメーター)がいいと思います。安い物は、2000円くらいから、高い物は数万円します。

高いテスターは、いろいろな値の測定が出来、精度も良いいです。反応が速いので、使いやすいのですが、安いテスターでもそれなりに使えます。はじめは、2000〜3000円くらいの物をおすすめします。

はじめから高いテスターは買わない方がいいです。

少なくとも、電圧、電流、抵抗値をはかれるテスターでいいでしょう。


これらの道具は、全てホームセンター、金物店で売られています。

電子工作に必要な道具がセットになって売っていることもあり、こちらを買った方が安い場合もあります。

秋葉原が近い人は、ぜひ秋葉原へ行ってみてください。電子工作の道具もたくさんあり、安く手に入ります。




(c) 1999 Ishijima Seiichiro
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