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電子工作を始めよう 1
■電子工作とは?
電子工作とは、様々な部品を組み合わせて、電子回路を作る趣味です。
電子回路を使えば、おもしろいものを作れます。
多くの電気製品が売られ、お金さえ出せば、たくさんの電気製品を手に入れることができます。
「ラジオなんて、作らなくても電気屋で安く売っているよ。買った方が安くて、性能がいいよ。」と言う人がよくいます。確かに、買った方が簡単に手に入り、安い場合もあります。しかし、自分で作ると、いいことがたくさんあります。
まず、「作る喜び」が得られます。作らずに、完成した物を買ってしまうと、作る喜びは得られません。電子工作を楽しんでいる人の多くは、この喜びのために回路を作っているのだと思います。
そして、完成したときの喜びも得られます。自分で作った物は、簡単に動かないことが多いのです。そのようなとき、問題を一つ一つクリアしていき、完成したときには大きな喜びが得られます。
また、売っていない電気製品は、たくさんあります。売っていない物は、作るしかないのです。
新しいものを作るごとに、電子回路の知識が蓄積されます。貯まった知識を利用して、また新しい物を作るのです。
完成したときの喜びは、作った人にしかわかりません。 多くの人に、この喜びを味わって欲しいので、このページを作りました。 是非、実際に電子工作にチャレンジし、感動を味わってください。
■道具をそろえましょう
電子工作をするには、道具が必要です。必要な道具を紹介します。
- はんだごて
- はんだごて台
- ニッパー
- ラジオペンチ
- ピンセット
- テスター
これらの道具は、絶対に必要です。
どんな物がいいのか、説明します。
- はんだごて
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電線をつないだり、部品同士を接続したりするときに、金属(半田)を溶かして接続します。その半田を溶かすための道具が、はんだごてです。
電子工作の中心になる道具です。いろいろな種類がありますが、電子工作では、20〜30W程度で、先が細いはんだごてを使います。
1000円〜5000円で手に入ります。はじめは、安い物で十分でしょう。「電子工作用」と書いてある物なら、間違いないと思います。
- はんだごて台
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はんだごては、400度くらいまで熱くなります。危ないので、はんだごて台に置きます。
はんだごてを使っていると、半田を溶かす先の部分(こて先)が汚れてくるので、きれいにしてやる必要があります。
はんだごて台についているスポンジは、こて先をきれいにするためのものです。スポンジに水をたっぷり吸い込ませておき、こて先をこすれば、汚れと、汚れを持った古い半田がとれます。
はんだごて台は、1000円程度で売っています。
- ニッパー
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ニッパーは、電線や針金を切るために使います。プラモデルなどに使う、プラスティック用のものは使えません。金属を切ることができるニッパーを使います。長さが15cmくらいのものがいいでしょう。1000円くらいで売っています。
- ラジオペンチ
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ラジオペンチは、針金を曲げるのに使います。これも、長さが15cmくらいのものがいいと思います。1000円で買えます。
- ピンセット
ピンセットは、部品や電線をつかむために使います。
半田を溶かしていると、部品も熱くなってくるので、ピンセットで部品をつかみます。
200円くらいです。
- はんだ
これは、1kg 巻きです。道具というより、材料ですが、半田も必要です。
種類がたくさんあり、スズがどれだけ入っている割合と、太さが様々です。電子工作で一般的に使うためには、スズ60%、太さ0.8〜1.0mmの半田にしましょう。
スズの量が少ない物や、太い物もありますが、使いずらいです。 糸巻きのような物に巻かれて売っています。長さは様々です。
とりあえず、100〜200gくらい買っておきましょう。500円くらいからあります。
- テスター
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電気は、見ることが出来ません。電気があるのかないのか、流れているのかどうか知るには、テスターを使います。
電圧計、電流計、抵抗計などが一つになった物がテスターです。
扱い易さを考えればデジタルのテスター (デジタルマルチメーター)がいいと思います。安い物は、2000円くらいから、高い物は数万円します。
高いテスターは、いろいろな値の測定が出来、精度も良いいです。反応が速いので、使いやすいのですが、安いテスターでもそれなりに使えます。はじめは、2000〜3000円くらいの物をおすすめします。
はじめから高いテスターは買わない方がいいです。
少なくとも、電圧、電流、抵抗値をはかれるテスターでいいでしょう。
これらの道具は、全てホームセンター、金物店で売られています。
電子工作に必要な道具がセットになって売っていることもあり、こちらを買った方が安い場合もあります。
秋葉原が近い人は、ぜひ秋葉原へ行ってみてください。電子工作の道具もたくさんあり、安く手に入ります。
(c) 1999 Ishijima Seiichiro