BANGKOK:バンコク2日目カンボジアビザ申請

 朝6時起床。時差は+2時間だから日本時間で朝8時。外は天気がよい。クーラーを付けっぱなしで寝てしまったせいで身体が冷えてしまった。北海道育ちの私は家にクーラーなどあるわけもなく、クーラーを少々甘く見ていた。オソルベシ、冷え。しかーし!本日のホテルはホットシャワーが出るんだもんね!冷えた身体をホットシャワーで温め、昨日の垢を流す。なんてハイレベル(笑)。

 ここ、ホワイトオーキッド(白蘭飯店)は高いだけあって快適である。1泊850バーツ(2975円)はディスカウント済みの値段。だがしかし2人でシェアすれば1人425バーツになるんだが・・・。ちなみに3年前はソウルで会った神戸の女の子が空港で寝るといってたので(深夜到着のびんだったので)、1泊だけ予約していたここをシェアしたのだ(こちらのホテルはベット1つという部屋はまずないし)。それはいいとして、朝食を食べてそのまま出かけるために荷物を整理し、ワイヤー錠でバックパックをベッドの足にくくりつける。ファスナーにももちろん錠をかける、これでバッチリ(といってもナイフで裂かれると元も子もないが、まあここはホテルだし安心)。そして朝食会場へ。ここは割といいホテルなので、中華系、インド系の中流階級らしき人が多い。用意されている食事もそれ系(中華、インド、ちょっとタイ)だ。外で食べる方がうまいけど、ここはひとつタダだから食べる(みみっちい)。

 今日中にビサを取れるはずだし、今日もここに泊まることに。ここチャイナタウンはホアランポーン駅に近いし、ロケーション最高なのだ。今日のホテル代850Bを払ったら残り手持ちが14Bとなってしまった。これでは心許ないのでロビーで両替したのだが、無茶苦茶レートが悪い!反省。リサーチしてから両替すれば良かったのに・・・まあ、気を取り直して外へ出る。朝はなかなか涼しく爽やか、東南アジアは朝行動に限る!

 本日のご予定は既に立ててある。まずホアランポーン駅へ行き、国境の町アランヤプラテート行きの列車の時刻を調べるのだ。近いといえども地図を片手に少しばかり迷ってしまった。方向感覚がまだつかめない。15分くらいかかってやっと到着。3年ぶりに、駅に入って驚いた!見事にグレードアップしている!中はリニューアルされ、電工掲示板の時刻表がババンと掲げてある。他にも小綺麗なファーストフードの店やツーリストオフィス等々。余りの変貌っぷりなので、一通り構内を散歩。ポストカードを買うが、どうやらここは高いようだ。

 そしていざ、カンボジア大使館へ。ラマ4世通りをひたすら歩く。誇りっぽい道路とひなびたようなお店をの間を炎天下の中、ひたすら歩く。凄い交通量と排気ガスに、顔も頭も埃と汗でぐっちゃぐちゃ。鼻の中も真っ黒に違いない、この時既に頭痛の予兆が・・・。

 最初に見付けた写真屋に入り、2Fでビザ用の写真を撮る。とってくれた兄ちゃんが可愛い。お互いの国の挨拶を教えっこしつつ、出来上がりを待つ。何だか気分が良くなって笑顔で店を出て、また歩く。東南アジアは歩行速度がきわめてのろい為、日本と同じペースで歩くと目立ってしょうがない。ここはアジア流にゆっくり歩く。40分くらい歩いたろうか、しかもきょろきょろ見物しながらなので、かなり時間を要してしまった。10時ちょい前にやっと大使館を発見する、が、正面の門は閉鎖されている。そこにいた男がタイ語で「あっちだ!」と教えてくれるがあっちのどの辺かがわからないんだよ〜。5分くらい探し回って、隣の路地へ、何でか側面の裏門のような所から入らねばならなかった。なぜに。

 建物に入り、いざ書類に書き込もうと目を通す。が、わからないところが多数ある。日本人がいないものかとおもむろに顔を上げると、そこに日本のパスポートが!「お、日本人だ!」と見上げたその人は、パスポートがなければ絶対日本人とはわからないような風貌のおっちゃんである(後にこのおっちゃんとプノンペン、ハノイで遭遇する、ルートは皆一緒)。ひとまずわからないところを教えてもらうがこのおっちゃん、書き込みが早く、さっさと行ってしまった。つまり、こういうことに慣れているお方なのである。1度聞いただけではまだわからないぞ〜、と今度は申請を待つ列に日本人の兄ちゃん発見、質問質問。この方、T原さんといい、私よりも1日早くバンコク入りしていたらしい。聞くと明日にでもカンボジアに行くという。「ラッキー、道連れ発見!」と心の中でほくそえむ。が、即日交付と聞いていたカンボジアビザだが、翌日の3時に取りに来いという。話がちが〜う!しかも明日はタイの祝日。ホントに交付してくれんのか?と思うが仕方がない。明日交付してくれるというからすごすご帰る(後にシェムリアップであった日本人が、同じ日にビザを申請し、即日交付してとゴネたら交付してくれたとのことだった。くそ。)。

 ここであったが100年目、もとい何かの縁、昼飯一緒に食べに行きませんか?とT原さんを誘い、一緒に歩き始めた。「どうせなら一緒にカンボジアに行きませんか?」ということになり、心強い相方が出来たことに心の中で小踊りをする。やはり女1人でカンボジア越境はちと不安だ。聞くとTさんは旅慣れた方で、話を聞いてるだけでも色々と参考になるお人だった。

 マーブンクロンセンター周辺を通り抜け、ホアランポーンに向かう。ビザが明日の午後交付と言うことで、夜移動できる列車を調べにゆくのだ。しかし夜行列車は見事にない。ひとまず昼飯(ヌードル)を食べながら作戦を練る。近くのTATで話を聞くところによると、ミニバスでシェムリアップまで1400B。さらに駅のツーリストインフォだと1300B。どちらも早朝発夕方着のパターンのみである。バスは値段的にみても鉄道の安さの足下にも及ばない。鉄道だとアランヤプラテートまで48B、カンボジアの国境ポイペットからシェムリアップまでピックアップトラック10ドル(約400B)くらいとみても、断然安い。というわけで明後日は早朝鉄道移動に決定!そんなわけで、T原さんと水上バスでカオサンへ向かうことに。カオサン、それはまだ見ぬタイの安宿街である。2泊の予定が狂ったので明日の1泊はカオサンに移動しようと思っていたので、ひとまず偵察に。T原さんはカオサンは常連らしく、1泊50Bのドミトリーに泊まっているとのこと。カオサン到着。カフェがずらっと並ぶ西洋人のたまり場、というのが印象だ。初めに50Bの部屋とはどんなもんかとT原さんの宿泊しているドミを見せてもらう。ドミ未経験の私にとって、その1ベット50Bのその部屋はちょっと衝撃だった。ここで気がついた衝撃の事実があった。T原さんは我が兄にそっくりだったのだ。T原さんを機に、この旅では知人友人のそっくりさんに続々遭遇することになるのだった。

 それはまあいいとして、ここでT原さんと別れ、インターネットカフェへ。カオサンのネットカフェの多さには頭がさがる。みな分単位のお勘定で明朗会計だし便利である。友人家族へメールを送ったあと、外に出ると急にマッサージがしたくなった。タイに来てタイ式マッサージをやらない手はない。マッサージルームがあるゲストハウスは安易に見付けることができる。一番初めに目についたところへ入ってみる。「マッサージが気に入らなければ勘定はいらん!」という文句が気に入り「ホントだろーな!」と2Fへあがる。足を洗って、マットの上にうつ伏せに。この時私の足には既にサンダルズレの水膨れが数カ所に出来ていた。それをみて担当のおばちゃん「Oh! Bad!」と顔をしかめつつマッサージを始めた。コースは1時間。これが強すぎもせず、弱すぎもせず、気持ちよ過ぎていつのまにか寝てしまった。2時間やれば良かった、と悔やまれるぐらい。

 お次はサンダルを新調(NIKEと入ってるが絶対バッタもん、だが安い)して、その場で履きかえブラブラブラブラ。気づけば日暮れ時、ここはひとつチャオプラヤー川をクルージングしたいっ!と水上バスでチャイナタウンに帰ること決定。バスターミナルへ向かって歩く途中、ウマそーなフルーツがいっぱい並んでいる所で足が止まる。おばちゃんが試食に色々剥いて食べろとくれる。ライチ、マンゴスチン、ランブータン・・・。3種試食した結果、マンゴスチンに決定!激ウマ!思わず半キロ(といっても8個くらい)買ってしまった。
 水とマンゴスチン片手にバスを待つ。バスに乗り込み近くにいたおっちゃん(タイ人)に「チャイナタウンに行くの、ついたら教えて!」と頼んどく。私も図々しいもんだ、一般客に頼むとは。が、タイの人たちはとても親切、まかせなさーい、と、おっちゃんがうなずく。それにつけてもチャオプラヤー川クルージングは楽しすぎる!アジアのベニス、水路の都。水上バスは一日乗ってても飽きないくらいである。

 おっちゃんに船着き場からチャイナタウンの行き方まで教えてもらい、一路ホテルへ戻る、ハァー。真っ先に埃だらけをシャワーで解消。サッパリキモチイイ〜。そしてすぐ飯、メシ。ひとまず7イレブンでビール「シンハー」を買い、3年前に食べたのと同じ位置の屋台でぶっかけご飯を食べる。ウマイッ!。斜め後ろでは白人のニーチャンが現地の男の子にビールを薦めつつ交流を図っている。カオサンの白人社会とは全く違うチャイナタウン、白人は滅茶苦茶目立つ。それだけにほほえましい光景だ。それにつけても屋台でビール、最高にオツだ。コンビニのビールは冷え冷えの冷ビ(つめび)だし、言うことなし。ご飯を食べ終え、満足したところで帰りの散歩にナコーンカセーム(泥棒市場)を抜けて歩く。おっ、ドリアンが売っている、が、我がホワイトオーキッドにはドリアン禁止マーク(ドリアンの上に赤い○&バッテン)が・・・。といってももう満腹なので興味はない。薬局でカンボジアに備える虫よけスプレー&靴擦れの絆創膏、ポケットティッシュを仕入れてホテルへ戻る。

 ホテルで心の音楽、高野寛の「sorrow & smile」をウォークマンで聞きながら、最高のデザート、マンゴスチンをひたすら頬張る。ウマシ!

 排気ガスと直射日光のせいか、ガンガンする頭をかかえて21:00就寝。早寝早起き、日本では決して出来ない・・・。明日はホントにビザ発給なるのか!?

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