BANGKOK:バンコク3日目ビザ無事ゲット

 朝7:30起床。夕べは学習成果を発揮し冷房を低めにして寝たせいか、快適な目覚め。さっとシャワーを浴びてマンゴスチンを食す。持ってきた万能ナイフが昨日から活躍している。7年前、アメリカの釣具屋さんで1ドル以下で買った5cm程度の小型だが、その効力はあなどれん。昨日、眠気にまけて飲めなかったビール「シンハー」28Bを冷蔵庫から取りだし、朝から不謹慎ながら飲む。今日チェックアウトなので、持って出ると冷えてる特典が失われる。今日泊まるゲストハウスには冷蔵庫なるものはついてないんだから、やっぱりこれは冷えてるウチに飲まなくては。日本では決して出来ない芸当だ。そして朝のウチに昨日の日記をつけるのだ。

 窓の外は雨。これもまた良し。

 今日の予定は、まずカオサンに移動し今夜の宿を探す。その後、マーブンクロンセンターで友人に頼まれた名刺(タイ語&英語)を作り、15:00にカンボジア大使館でVISAゲット。
 ひとまずチェックアウトし、雨の通りに出る。トゥクトゥクを止める、運転手の顔を見る、なかなかいい顔したおやじだ。「To KAOSAN, how mach?」と私。「60B」とおやじ。「40B OK?」と私。「50B」とおやじ。これ以上は下がらないらしい「OK 50B」商談成立。今回はじめてのトゥクトゥクだ。相場はいかに?(後に聴くと、チャイナタウンからカオサンまではこんなもんだそうだ)
 外は雨で最高に蒸している。カオサンの入り口で降り、友人から聞いていた「サワディー・ゲストハウス」を探す。1泊シングル160Bまあまあ安い!窓無しで狭いがキレイだし、共同のシャワートイレも清潔だ。オマケに1Fはインターネットサービス有りのカフェだし、願ったり。

 荷物を置いて、カオサンを抜ける。雨も止んでいる。次の目的地はマーブンクロンセンター。どうやって行こうか考えながら、民主平和党までブラブラ歩いたところで酒臭いタイ人の兄ちゃんが英語で声をかけてきた。 「何処行くんだ?」「サーヤムスクウェア」「あそこは良くない、ショッピングセンターだらけだ」「わかってるよ、でも用事があるんだ(こいつ、トゥクトゥクの客引きか?さっさと交わして進もう)」「なぜだ?他にもっと良いところが有るぞ」「(ほらきた)でもそこ行くの」「日本人か?」「そうだよ(あーうざったいぞー)」「あそこに水上バスのターミナルがあるから、あそこから行くといい。5Bだよ、ほらあそこ!」疑って悪かった、タダの親切な兄ちゃんだった。私が地図をにらんで歩いていたから、困ってると思い声をかけたらしい。丁重にお礼を述べ、握手してバイバイする。目指すはすぐそこ、水上バスだ。

 水上バスが出発。さすが東洋のベニス、だが水しぶきが凄くて切符売りの兄ちゃんが水よけシートを張ってしまい景色が見えない。この切符売りの兄ちゃん、かっこいい。何がかっこいいって、ボートの縁を外側にひょいひょい移動しながら、あちこちぶつからないように機敏に動いている、よく落ちないなー。
 目的地サーヤムスクウェアに着くと「着いたぞ!あそこを歩いていったらいいよ」と兄ちゃん、なんてタイ人親切!と、昨日に引き続きその親切さに感動しながら歩き出す。マーブンクロンを目指す。ここでまずトイレに入る。(余談だが、余りの暑さで発汗が良いため、東南アジアでは日中あまりトイレに行きたくならない。)ここのトイレは普通に洋式だ。トイレを出ると、まず友達の名刺を作るためにそれっぽい店を探す。ショッピングセンターの中ではいとも容易く見つかるが、名刺を注文してから原本が出来上がるまでに、最低10回は誤字がないか、レイアウトがどうかをチェックする。しかしながら、これで2時間後には出来てしまうんだから早い。しかも100枚250B、800円強なのだ、安い!
 お腹の虫も鳴り出したので、階上の食堂(食券制)で定食を食べ、水を確保。マーブンクロンの食堂は種類も豊富で良い。腹ごしらえも終わり、いざ、カンボジア大使館!

 地図によると道順は簡単に見える。炎天下を歩く、ただ歩く、ひたすら歩く。辺りを見渡すと人が少なく、しかも歩いてる人など誰もいない。いるのは屋台でご飯食べてる人だけ。この炎天下を歩くのはよっぽど物好きということか?歩けども歩けども、なかなか大きな通りに出ない。方向は間違ってないから、大きい建物がある敷地を突っ切ることにする。どうやら大学らしい。人も少なく緑も豊富で快適な散歩コースだ。そこを抜けると次にまた大きな敷地に入る。どうやら病院らしい。看護婦さんの制服は何処も一緒だが、病院ということで、不安になってしまう。今倒れたり病気になったらここに担ぎ込まれるのだろうか・・・などと変なことを考えてしまい、早足で敷地を抜ける。そうすると目的とする大きい通りにやっと出た。
 30分は歩いたろうか。大使館の近くに来ると、昨日のT原さんがこちらにやってくるのが見えた。祝日でもビザを無事受け取ったらしい。私も大使館へ!出た、出たビザが!嬉しい、スタンプもかっこいい、カンボジアビザだ!日本で取ると多分所要時間10日、15,000〜16,000円だ。ここで取ると所要時間1、2日、20ドル(約2,400円)。ハヤイヤスイウマイッ!これで明日はカンボジア!

 T原さんと合流し、マーブンクロンへ買い出しに。集合時間を決めてばらける。ふっふっふ、これから旅のお供となるバッグを探すのだ。丁度館内は199Bセール真っ最中。さっき来たときに目を付けてたバックがある。カーキの肩掛けバックでポケットもついているそのバックは199Bポッキリ。値段も納得だし、よくよく吟味した結果「STISSY」と刺繍してあるこのバックに決定。店員さんにその旨つげ、バッグを手渡す。すると「奥から新しいの持ってくるわ」と持ってきたのが、えんじ色の「STISSY」だった。「ちがう、欲しいのはグリーンだ」次に持ってきたのはグリーンはグリーンだが今度は「GUESS」というワッペンがついている。「ちがう、欲しいのはグリーンのSTISSYだ!」すると店員はこれしかないわ、と展示品を指さす。それで良いんじゃ!値段からしてもこれはどうやらバッタもんらしい。同じ形で色違いでブランド違いが大量にある。もちろんタグも何もついている訳もなく。昨日のNIKEから続いてバッタもん2号。しかしここで買ったバッグが、丈夫で壊れもせず、最後まで活躍することになるのだ。

 ショッピングも終わりカオサンへバスで帰る。バスを待つ。ひたすら待つ。しかも冷房無しの3Bのバスを。T原さんはたくましい、私ならエアコンバスでも来たバスに乗っちゃうのに、でも値段が安いのはこっちだ。折りもラッシュアワー、全然進まない。前方に西洋人カップルが乗っている。間違いなくカオサン行きだ。お姉ちゃんの日焼け具合をジーッと見つめ、痛くないのかなあ、といらぬ心配をしてしまう。私ならタンクトップを着た日には即火傷間違いなしだからだ。

 今日はかなり歩いた。蒸していてのども渇いた。コンビニで冷えた瓶ビールを買い込み、食堂に入る。ビールがこれほどウマイとは、暑い国で飲むアジアビールは格別だ。タイメシを食べながら、明日の移動計画について相談。自分たちの日本でのことについても語る。大阪人のT原さんは北海道をバイクでまわったことがあるとのこと、ローカルな話題で盛り上がる。宴もたけなわなところで、明日の朝5時にカオサンのはずれで待ち合わせを交わし、別れる。
 ゲストハウスのカフェでバナナシェイクを飲みながら、ポストカードを書いていると、突如のスコール!こんな激しい雨は未だかつて見たことない。アッと言う間に、道路は大洪水。ゲストハウスに戻ってくる人は臑まで水に浸かっている。明日の越境大丈夫かなあ、道ぬかるまないかなあ、と一抹の不安を抱いて部屋へ戻る。明日は早いから早く寝なくては。この部屋は昨日から打って変わって無茶苦茶暑い。しかもファンがうるさい。止めると無風、これは気が狂いそうだ。しかたなく音を我慢してファンを付けることに。暑くてうるさくて、いくら寝付きの良い私でも(布団に入って5分)今夜はなかなか寝付けない・・・ZZzzz。

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