こんにちは、院長の中村ちはるです。
アーリン動物病院では、犬・猫以外の小動物のみ診察しています。
なぜ犬・猫以外に限っているのかと言うと、飼育されている小動物の多くは
被捕食動物(つまりは肉食動物の食物になる動物)なので、肉食動物である
犬や猫の声やにおいや姿を怖がる子が多いからです。見た目では関心無さそうに
見えても、実は強いストレスを感じているという事も有ります。もちろん、犬・猫以外の
小動物の中にも、フェレットなどの捕食動物はいますが、それでも犬や猫の様に
大きな声を出したり、身体が大きかったりする動物は居ないので、同じ部屋に居ても
受けるストレスはまだ少ないと言えます。
また、十年前くらいから、小動物を飼う方が増えて来ています。
ずっと前から小動物を飼育する方は沢山居たのですが、「自分の動物に、より快適に
長生きして 貰いたい、その為にはちゃんと病院で診て貰おう。」と言う考えを
持った方々が どんどん増えて来て居るのです。一般に、小動物は犬や猫に比べて
安価で入手出来ますが、とても悲しい事に、病気になったら「治療費を払うよりも
新しい子を買った方が安い」と言う考え方をする人が以前は少なからず見られました。
今でもそう言う方は確かにおられますが、病気になった子を前にして
「かけがえの無いこの子の為に自分が出来るだけの事をしてあげたい」と、
精一杯の努力をなさる方の割合が年々増加しております。
当院では、診療を通じて、この方達のお手伝いをする事が使命で有ると思っております。
ところで、皆さんは、「動物病院=病気になった時に連れて行って診て貰う場所」
と、お考えでは有りませんか?確かに病気の子の診療は、私達のメインの仕事です。
でもそれだけでは無いのです。小動物は犬や猫と違って、飼い主にさえ、自分の調子が
悪い事を見せまいとする野生の性質が強く残っています。従って、皆さんが
「あれ?どうも様子がおかしいぞ?」と気付いた頃には、時既に遅し、もう元気に
見せる体力さえ残って居ない、まさに瀕死の状態になって居る事が非常に多いのです。
普段からちゃんと掛かり付けの病院を 見つけて、定期的に健康診断を受けておけば、
病気の早期発見にも繋がります。
また、小動物は まだまだ正しい飼育法が確立されて居ない種類が居たり、
誤った古い飼育法がそうとは知られずに 横行して居るケースが多々有ります。
飼育法に問題点が無いかどうかチェックして指導したり、新しい情報が入れば
それをお教えしたりするのも私達の大事な仕事です。「こんな下らない事、 聞いても
良いのかな?」などとお気になさらず、どんな事でもお気軽にお尋ね下さい。
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