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2000北海道ノート

1・序

 こうやって何度も北海道に行くことになると、北海道も近いものだ、という錯覚を起こしてしまう。今年は2月にスキーをしに北海道に行き、そして夏も例年のごとく北海道である。連続して北海道に行くようになってからまだ3年しか経っていないのに、本当に行き慣れた大地のように思えてしまう。JR北海道の営業区間は完乗したし、たまには趣向を変えて・・・といかないのが僕だ。いったん味をしめたら飽きるまで、ということが今までに何度もあった。今回も同じ轍を踏むことになるのだが、それも一向に構わない。第一、北海道は広大なのだ。2度や3度行ったところで、北海道を理解したと言えるのだろうか?・・・と、ゴタクを並べるとキリがない。行きたいから行く。これで十分なのではなかろうか。そう、僕は「行きたいから」という理由で、北海道に行くのである。

2・作戦をたてる

 去年はさんざん日程づくりに苦労してしまったが、今年は違う。さすがに事前準備だけは同じ轍を踏みたくなかったので、5月の連休明けあたりから、札幌のTsと作戦を立てはじめた。どーせメンツはいつもと一緒なので、去年もリクエストがあった道東に行くことをさっそく決めた。あとは、誰が行くのか?ホテルは?移動手段は?というばかりである。2年前の北海道旅行で道東は回ったのだが、それは鉄道乗りつぶしだけであった。だから、今年は観光旅行に終始することにしたのである。まったく観光的要素を排除した一昨年の恨みを晴らすかのように(?)、車でないと行けないポイント(=やたらとある)を重視することにした。

 どこに行くかはTsにまかせ、僕は往復の手段を考える。まず、日程は今年もお盆明けの8月18日(金)〜20日(日)という週末をベースにする。社会人チームが休みを死守してくれることを期待したためだ。これは、紆余曲折の結果8月16日(水)〜20日(日)ということになるのだが、それは後の話。

 交通手段は、時間が限られていることもあって飛行機を考える。ところが、道東に行くからと釧路空港まで飛ぼうとすると、なんと片道35000円もかかってしまう。千歳までなら特割で18000円だから、この差は大きい。北海道は列車の割り引ききっぷが充実しているので、千歳まで飛行機で行き列車に乗り換えるという、一見アタマの悪いプランを第一に考えた。ちょっと時間はよけいにかかってしまうが、料金面から見ればベストなのである。最終便で飛んで夜行利用ということも考えたが、飛行機の割り引き設定がないのでやめた。と、飛行機中心に日程を考えていると、「金がないから飛行機はやだ」という人まであらわれる始末!相棒Tも加えてなんやかやと相談した結果、次のように日程が決まった。

8月16日(水)
 相棒T引率の陸路組、東北新幹線と特急2本を乗り継いで渡道。(札幌泊)
8月17日(木)
 僕引率の飛行機組、早朝の便で千歳へ。Tsたちと合流し、Tsの車で道央観光(札幌泊)
8月18日(金)
 僕とTsは車で、その他は列車で釧路へ。釧路で合流し、納沙布岬とトドワラ観光。途中で後発組と合流。(標津泊)
8月19日(土)
 終日道東観光(釧路泊)
8月20日(日)
 1・釧路空港から離道(1名)
 2-1・帯広の六花亭本店で買い物し、千歳空港から離道(僕を含め3名)
 2-2・帯広の六花亭本店で買い物し、陸路離道(相棒Tのみ)

 こうやって見るとまとまりのない日程のようだが、詳しくはこの先の旅行記を読んでいただくことにしよう。なお、荷づくりは15分で終わった。気候的にちょっと寒いかもしれないから、長そでなどで荷物はちょっと多め。しかし、目的地は日本国内なのだ。ブータンじゃあるまいし。

 

第1日目につづく

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