<著者略歴> 朝霧義水(あさぎり・よしみ)
作家(小説家)、会社員。
1973年生まれ。埼玉県大宮市(現・さいたま市)出身、東京都板橋区在住。明治大学理工学部卒。塩見鮮一郎氏に師事。
2000年8月「サイゴノオヤツ」で第3回カタトニアショートストーリーコンテスト最優秀賞受賞。
2001年12月「帰るべき場所」で第2回ネオブックオーディションミステリ部門入賞。2002年4月『人の心はデバッグできるか』で作家デビュー。
少年期より物語を考えることに対して執着していた。小学5年のときに書いた原稿用紙4枚のショートショート「流氷火山島」が現存している。
同じく小学生の頃からオリジナル漫画を大学ノートに書きため、クラスメートに読ませていた。しかし活字に対する興味はさほどでもなく、初めて自分の小遣いで買った文庫本は中学3年のとき、『そして誰もいなくなった』(A・クリスティ)だった。
高校進学後、国語の模試で偏差値28.3を叩きだし、慢性活字恐怖症に陥る。「これからはコンピューターの時代であって古文と歴史の時代ではない。意志疎通ができれば国語なんて勉強する必要はないのだ」と公言して憚らず、真性私立理系の道を歩んでいく。
大学へ進学すると長い通学時間を利用して文庫本を電車の中で読むようになった。最初に手にしたのは『グインサーガ』(栗本薫)で、ここにきてようやく人並みの読書量を得ることになる。
就職活動は、性格上の問題のためか面接試験では散々な結果だったのだが、作文や三題噺などの筆記試験はどういうわけかほとんど無敵だった。それに気をよくして、就職活動が終わった直後から半年かけて初の長編小説
「the Soul of my Love」を執筆する。その後趣味としての物書きを自分の中で確立していく。
しかしやがて趣味としてではなく、小説を本格的に勉強してみようと考えはじめ、1997年12月より修文社「実践公募塾」を受講し、短編小説の執筆による修業を開始。「時のかなたの彼女」で不特定多数の読者に読ませても大丈夫ではないか、と思い、1998年7月にHP「筆不精」を開設しインターネット上での公開をスタートする。
1999年9月に「実践公募塾」を中途退会。2000年5月より日本文学学校(現・文藝学校)に在籍し、塩見鮮一郎氏に師事を受けている。
2000年8月「サイゴノオヤツ」で第3回カタトニア・ショートストーリーコンテスト最優秀賞受賞。
2001年12月「帰るべき場所」で第2回ネオブックオーディションミステリ部門入賞。
2002年1月HP「筆不精」を閉鎖しHP「プロ作家の樹基」を新たに開設。2002年4月『人の心はデバッグできるか』で作家デビュー。
現在は会社勤めをしながら小説・エッセイを書いているが、駆けだしのため執筆依頼がなく印税生活なんて夢のまた夢。
将来の夢は「有名作家にも売れっ子作家にもなれなくていいから、いままで誰も書いたことのない世界一面白くて新しい小説を書き上げること」。
|