作家とサッカー 〜鹿島アントラーズvs城南一和〜
近所で鉄筋アパートの取り壊し工事をしています。クレーンやブルドーザーが轟音をたて、ぼくの住むアパートは震度3くらいの大きさで断続的に揺れます。昼間ならまだ我慢できますが、土曜日の朝8時から工事されるとたまりません。普段は昼近くまで寝ているのに音と揺れで目が覚めてしまいました。当然、寝不足になります。
この日の昼、A3マツダ・チャンピオンズカップのテレビ中継があり、眠い目をこすりながら観戦しました。ハーフタイムにはうつらうつらしましたが後半キックオフのホイッスルを聞いてパッと目を覚ましました。「がんばって観戦するんだ! 寝るのは試合が終わってからでいい!」画面を観ていると意識がふっと遠くなることがありましたが、そのたびに自分に言い聞かせました。
試合では城南一和が4トップの陣形を敷き、サーシャ選手、キム・デイ選手ら攻撃陣が再三アントラーズのゴールに襲いかかりました。しかし秋田豊選手をはじめとするアントラーズの4バックが手堅い守備をしました。0−0のドローに終わりましたが、秋田選手が身を投げだして相手のシュートを防ぐなど、見応えがありました。
試合が終わり「よし、やっと寝られる」と横になりましたが、工事はまだつづいていました。寝ようと思うと音や震動が気になって寝られないものです。「眠いよぉ。眠らせてよぉ」うわごとのように呟きながら寝返りばかりをうっていました。
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