■エッセイ「楽書帳」
●2/15
今週の木曜日はバレンタインデーでした。ぼくはモテないのでチョコなんてほとんどもらったことがありません。昔は、漫画やドラマで男の主人公がヒロインからチョコをもらうシーンを見ては「いいなぁ」と羨んでいたものです。
数年前、片想いをしていた女の子からチョコをもらったのですが「あくまでも義理チョコだからね」と何回も念押しされてしまいました(彼女にはちゃんと恋人がいたので照れ隠しというわけではなかったようです)。しかしそれでも、チョコをもらえたのがうれしくて、食べ終えたあと包装紙やリボンなどを後生大事に保管していました。
いま、包装紙やリボンはどこかへいってしまったようです。あのころのぼくの想いと共に、時の彼方へ消えてしまったのでしょう。
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