奥日光の湯滝から小田ヶ代原、そして竜頭の滝へ (2008年10月21日)
いつもご一緒しているYさんはヨーロッパ旅行中です。日光フリーパスなども用意してくださったりと、いままで甘えて来たのでミスがないかどうかしっかりチェックをして出かけました。
午前4時半起床です 「Oh!真っ暗ね」 いつもでしたら、まだまだ夢の中の私ですもの。
おにぎりを2個作り、ボイルウインナー、適当な野菜がないのでみかんを2個。 これで良し。 食欲はないけれどバナナと牛乳を摂り、5時半に家を出て、始発の新都市交通のシャトルに乗って大宮駅の東武線乗り場に向かいました。改札前で三室にお住まいのTさんに会えて、一安心です。 東武鉄道に乗ると各駅から次々と仲間が乗り合わせてきます。
東武日光駅に8時24分着。元気な中高年の人たちでいっぱいです。 湯元行きのバスに乗るのですが、長蛇の列です。8時37分のバスに到底乗れそうにないのです。臨時便が出ると聞きホッとしました。今日の参加者約20名は2台目にようやく乗れ、いろは坂をゆっくり登っていきます。本当に「赤や黄色の色とりどりに・・・」、歌の歌詞にあるように美しい風景が目に飛び込んできます。
中禅寺湖まで来ました。湖に山々が映えていっそう美しさが増します。残念ながら私が座っている側ではなかったので、写真に収めることは出来ませんでしたが。
以前、サンカハイキングで来たことのある光徳を通り過ぎて湯滝入口で下車です。 バスを降り軽くストレッチをして、少し車道を登って湯滝上まで行きます。
ここは1400m近く上に来ているのでいろは坂で見られたような紅葉はないですが。所々というのも風情がありますでしょ。
当たり前ですが、上の立看板どうりに美しく紅葉した山々が並んでいます。湯の湖には逆さに山が写っているでしょ。
湯滝上より滝に沿って水の音を聞きながら下っていきます。湯川を渡って観瀑台に到着です。
すぐ上から滝が豪快に落ちてきます。すごい迫力でしょ。 気持ちがスカッとします。落差は50m、滝幅は25mです。
湯滝から流れ落ちた水は戦場ヶ原を流れる湯川になって、竜頭の滝を下って中禅寺湖へと流れています。ここは観光スポットでバスで大勢の方たちがいてごった返しています。
そんな雑踏から抜け出て湯川沿いに下流に向かって泉門池まで行くと戦場ヶ原の上に男体山がくっきりと見えます。
ここからは小田代ヶ原まで木道の上を歩きます。ここは自然歩道になっているため、お天気もいいので、結構人が出ています。
しばらく歩いていくと黄色く色づいた落葉松が見えてきました。野上彰詩、小林秀雄作曲の「落葉松」がすぐ浮かんできます。心の中で歌いながら、落葉松林をずっと歩いていきます。
『落葉松の 秋の雨に わたしの 手が濡れる
落葉松の 夜の雨に わたしの 心が濡れる
落葉松の 陽のある雨に わたしの 思い出が濡れる
落葉松の 小鳥の雨に わたしの 乾いた眼が濡れる』
今日は最高のお天気だけど、秋の雨はさぞかし冷たく、雨に濡れた落葉松の色も寂しげに写るでしょうに。何回も歌っているのに、こんな風景は見たことがなかったように思います。
今度歌うときにはここの光景を思い浮かべながら歌えると思ったら嬉しいです。雨が降り景色はこういう風になって、陽が落ちて夜になったら心の中もきっと・・・と想像が膨らみます。
写真中央より少し左奥に一本の白樺の木があります。右に拡大したものを載せました。
この木は『貴婦人』と呼ばれているそうです。今はまだ落葉松の黄色い葉があって凛とした姿を写真でははっきりと確認できませんが、冬、あたり一面雪におおわれるとこの『貴婦人』がすっと立っている姿が何ともいえないのだそうです。きょうも立派な高価なカメラを携えて三脚で構えているカメラマンも幾人かいました。
ここで男体山、落葉松、貴婦人などの豪華な景色を眺めながら昼食です。
朝早かったのでもうペコペコです。質素な食事でも美味しい〜です。Tさんからきゅうりの漬物、ごぼうとこんにゃくなどの煮物もいただき、ウ〜ン! 満足満腹です。 食後には毎回先生が入れてくださったコーヒーをご馳走になっています。
さて次なる目的地の竜頭の滝に向かって Let’s go! 戦場ヶ原の西側のなだらかな樹林帯を下っていきます。 しゃくなげ橋を渡り滝の上に出ます。
傾斜は45度ぐらいでしょうか?これは流れている距離も長くて大きな竜が身体をクネクネ動いて迫ってくるような壮大な景観です。
ここが滝下になります。ここまでいったいどれくらいの距離なんでしょうね。ネットで調べてみたら落差60m、滝幅10mと出てました。茶屋でお土産のゆばこんにゃくとごぼうさんのかくれんぼ(こんにゃくの中にごぼうが入っている漬物)を買って、地獄沢橋を渡り、バス停で14時半のバスを待ちます。道路はマイカーや観光バスがノロノロ運転で通り過ぎていきます。バスは1時間待っても来ません。ぎゃあぎゃあ喚いてみてもどうしようもないので、おとなしくじっと待ちます。
今日は気持ちよく歩いて足の疲れもなく、ちょっと物足りないほどと思っていたのに、じっと立っていたので足が痛くなってきました。(本日は18000歩歩きました)寒くもなってきて、持ち合わせている着る物を着込みます。
やっとバスが来ましたが満員です。通過です。2時間待ってまた1台、これまた満員のよう、だけどこんなんじゃ、いったい何時になったら帰れるの?という感じです。 相澤先生もバスの前に立ちはだかり運転手に「2時間待ってるんだ!」と叫ぶが、冷たく「来ますから」と一言言ってツレナク行ってしまったのです。
その後満員ではありましたが、2台続けて来たので何としても分散して皆必死に乗り込みました。この運転手さんはとても優しい人で超満員でもその後の停留所に人が待ってると乗客に協力を求めて積み残しのないようにと頑張ってくださいました。立ってぎゅうぎゅう積めの我らも頑張って詰めて、足の置き場もないほどでした。リュックを持っているし、登山用の靴を履いているのでいつもより場所を取るんです。
中禅寺湖に着くころちょうど陽が沈みかけて、夕日のオレンジ色に山の赤や黄色が湖に映ってきれいでしたけれど、クタクタよ!
中禅寺湖からは、いろは坂を下るのでバスの乗客は全員座ってなくてはなりません。そこで立っている人は折り返しのバスに乗り換えて、ここを出発です。もう一度、いろは坂の紅葉を見れると思っていたのに、もうあたり一面真っ暗です。
東武日光駅に着いたのが18時10分、電車の上りは18時51分発です。お弁当でも買って電車の中でいただこうかしらと思って売店へ行くと 「完売です」ですって冷たい一言。 ひどいわね。 駅前の店でお腹の足しになるようなものはと探し回り、揚げゆばまんじゅうというのを買って電車に乗り込みました。
大宮着21時15分ごろで家に着いたのが21時50分。
明日は朝と夜にコーラスを指導に行きます。 早くお風呂に入って寝なくては。
NHKの「プロフェショナル」を途中から見ながら、ちょっとビールとおつまみ程度を食して、「今日は脳の話」うーん興味がある話題です。 これは明日のコーラスで使えそうだわ!
では おやすみなさい z z z z ・・・・。