牛伏山(うしぶせやま)と伊香保温泉(2009年1月20日)



丑年に因んで牛伏山に登り、赤城・榛名・妙義の上州の三山や上信越の山々を展望する。

    

相澤先生作成の山の高低概念図によると牛伏山は490mの山と記されていて、きょうは楽チンだわ!と安心して出かけました。登頂後希望者は伊香保温泉に一泊するというので私も山で疲れた身体をほぐしていきたいと思い参加予定です。

群馬県多野郡の吉井町は多胡碑(和銅4年、711年に多胡郡がつくられたことを記してある日本三古碑)に残っているように歴史的にみてもかなり早くから開けた地域のようです。
高崎駅から上信電鉄下仁田行きに乗って吉井駅に集まります。この寒い時期ですが24人の参加で活気付いています。


    

ちょっと歩くと、すぐに身体は暖まってきます。集落の中の道を通って山に近づいて行きます。山の中の車道を横切り赤谷の集落に一旦下って、牛伏山に続く車道を登っていきます。

    

ロウバイの花があちこちに満開です。鼻を近づけると甘い良い香りがします。しっかりした階段が整備されていて歩きやすいですが、上を見上げると余りの高さに「こんなに階段が続いている!」
と思った途端イヤになります。なるべく足元だけを見ながらひたすら鍛錬と思いながら一歩一歩進みます。階段は1000段以上はあったようです。太ももは痛くなってくるし、心拍数は上がってくるし、きつかったです。

  

後方には雄大な山々が見えて、それはそれは気分のいいこと! 浅間山が真っ白な姿で佇んでいます。
頂上に着く少し手前で雪の残っている道がありました。相澤先生は縄を持ってきてくださっています。それは雪道になっていて普通の登山靴では滑って歩けない場合、靴に巻きつけて滑らないようにするためです。万が一の場合にと色々用意してくださっていてます。


    

12時ちょっと過ぎに頂上に到着しました。今は枝だけですが桜の木が沢山あって春はさぞかしきれいでしょうね!
この休憩用の施設にリュックを置いて牛伏洞窟を散策です。




    

洞窟入口ですがちょっとボケてしまいました。洞窟の中にはこのように石仏が置かれています。

    

    

外の景色は最高ですが、ジッとしていると寒くて外にいられませんので、休憩施設に皆で所狭しと座り込んで昼食です。すでに足が棒の私は足を投げ出して座り、一息ついてから今朝焼きたてのパンでサンドイッチを作ってきたのでそれをほおばります。



相澤先生は水、あんこ、お餅、そしてお鍋を担いで持ってきて下さり、私たちはさっさとお弁当を食べてしまっているのに、おしるこを作って振舞ってくださいました。
ここでいただくおしるこは格別においしいです!そのあと温かいコーヒーも入れてくださいます。
有難うございました。ごちそうさまでした。

     

たった490mの山なので下りは楽だろうと勝手に思いながら下山です。階段はなくて急勾配で重いおなかを抱えながら、滑り落ちないように真剣に降りていきます。

     

短い距離ですがロープを使って降りるところもあります。  木々の鬱蒼と茂ったところを歩きます。

今、コーラスで『草山』という曲を練習しています。

 
    草山の草の中からきいていると
              いろんなたのしい聲がする。

    「けふで七日も雨ふらぬ
              のどがかわいた水欲しい。」
     それはお山の黒い土。

    「空にきれいな雲がある
              お手々ひろげて掴まうか。」
     それはちひさな蕨の子。

    「お日さんよぶからのぞかうか。」
    「私もわたしも、ついてゆく。」
              ぐみの芽、芝の芽、茅萱の葉
     いろんなはしゃいだ聲がする。
     春の草山にぎやかだ。

                  詩 金子みすゞ


枯れ葉の中から時折春を待ちきれずに芽を出している草を見て、この曲が私の頭の中で響き始めていました。



いつもの事ながら、山とお別れする頃になると達成感でホッとするのと同時に寂しさを感じます。
遠くの赤城山、榛名山、妙義山に別れを告げます。
高崎までは皆で戻り、帰宅組と温泉組と分かれます。
翌日水曜日の夜のコーラスはあるのですが、それに間に合うように帰ればということで、私も温泉へ、GO!
渋川に出てそこからバスで伊香保温泉です。ちらほら雪が残っています。そろそろ暗くなりかけていますから、冷えてきています。はやく温泉に入って極楽極楽といきたいものです。

    

24人中11人が温泉に泊まりました。荷物を置いてすぐさま夕食前に温泉です。ハードに身体を使ったあとの温泉は最高です。かま風呂という40度くらいの部屋にねそっべって身体を温めるのも気持ちいい〜!
夕食はバイキングですがビールで乾杯をして、和気藹々と美味しくいただきました。
夕食後は一部屋に集まってお酒ではなくお茶を飲みながら「今日は4時に起きたから眠い!」とか言っている人もいる中「まだ7時半よ!」等といいながら夜長をおしゃべりで楽しみました。寝る前にもう一度温泉に浸かって、なんと22時にはほとんどの人が布団の中に入ったという状態でした。私はなかなか寝られず、皆さんの寝息を聞きながらうつらうつらしながら、いつの間にか眠ったようです。
朝6時からお風呂に入れるので皆さっと起きて直行です。ゆっくり暖まって、この幸せを味わいました。
少し筋肉痛もありますが、やはり温泉のおかげでしょうか?さほどではありません。
朝食をいただき、8時半にホテルを後にして湯元の方に登っていきます。。
私にとってはけっこうキツイ上り坂でしたよ。道路には雪はありませんが、脇は真っ白ですから冷えています。

    



この橋の下は温泉が流れていて湯気が立っています。 この格好にマスクして歩いています。坂道は苦しいですが、咽喉を冷やさないように気を使っています。


(つづく)