牛伏山 (続き)



   


   

伊香保温泉飲泉所で味見です。あまり美味ではありませんでしたが・・・。



見えますか? 遠くの雪化粧した山々が。きれいでしょ!空気もキィーンと張り詰めています。

   

伊香保神社です。お賽銭も入れて、何事もなく無事に過ごせたことに感謝しお参りをして、石段温泉街を下っていきます。朝食でおなか一杯のはずなのに温泉饅頭の湯気に誘われてお店に入り、できたての美味しい温泉饅頭を皆でいただきました。

   

   

下ったところで、徳富蘆花記念文学館と竹久夢二記念館に行くグループに分かれました。
私は夢二です。 『宵待草』をサロンコンサートで歌ってた頃は彼のことをよく調べたけれど、あちこちに記念館があるのにどこにも行かずじまいでしたから。
昭和56年にオープンし、所蔵する作品は一万六千点にのぼります。晩年の夢二が近くの榛名山に「榛名山美術研究所」を設ける計画をもっていた縁で出来た美術館です。



ゆっくり見たかったのですが、今夕の何しろコーラスの指導に遅れるわけにはいかないので、三人で来たのですが私一人だけ早足で回りました。

      

      

楽譜の表紙を沢山描いています。
岸たまき、お葉、笠井彦乃が美人画のモデルとしてもっとも有名ですが、晩年も夢二の周囲には女性の影が絶えなかったようです。



   

記念館の中に夢二ホールがあります。小さな舞台にピアノが置かれていて、教会のような木の長いすが並べられていて、80人ぐらいは収容できそうです。 だれもいなかったので、どんな響きがするのかしらと思って、一声「あぁ〜」と囁きました。 割合良い音で響きました。 ホールを出た途端に学芸員の方が出ていらして、怒られるのかしら?と
一瞬ドキッとしました。 そうしたら「歌われますか?」と言われ「よろしいのですか?」と意外な展開になってしまいました。 
お客様なしで歌うのも寂しいので、山の仲間2人を呼んで『宵待草』を歌いました。 Nさんは感激して涙を流していらっしゃいます。 ピアノを弾いてくださった学芸員さんが「もっと何か歌ってください」といわれたので、バスの時間が気になっていたのですが、もう一曲『朧月夜』を歌わせていただきました。 ここを訪れていた数人も聴いてくださって喜んでいただきました。
私にとっても旅の途中で「夢二ホール」で歌わせていただけて良い思い出ができて嬉しかったです。
そんな思いも味わっている暇なく走ってバス停に行き、渋川駅まで出て、ちょうど特急があったので飛び乗って約1時間20分で大宮駅に着きました。じっと座っていたら体中が痛くなってきて足取り重く家に到着。
一休みして5時からのコーラスをちゃんと務めてなが〜い充実した2日間を終えることができました。