オペラハウスにて
さあ、これからシドニー・オペラハウスの施設や完成までの歴史を館内を巡りながら説明してくれる日本語ガイドツアーに参加です。

デザインは1956年に国際的に公募され、選ばれたのがデンマークの建築家、ヨルン・ウッツォンでした。
二枚貝をモチーフに、陸・海・空のどこから見ても正面に見えるように・・・・と。
しかしながら、当初の予定より、莫大な費用が掛かり、途中で設計者のウッツォンは喧嘩別れのように帰国してしまいました。設計の一部が変更され完成したのは着工から14年後の1973年でした。
開館式はエリザベス二世により成され以後世界的に有名になり、2007年にオーストラリアでは二番目の文化遺産として「世界遺産」に登録されました。

この屋根は汚れたらどうするのかしら?と思うでしょ。そこはちゃんと考えられていて、白く美しいタイルは掃除をしなくても雨が降れば自然にきれいになるように設計されています。
オペラハウスはコンサートホール、オペラシアター、ドラマシアター、ブロードウォーク・スタジオ、プレイハウスの5つの劇場からなっています。

バルコニーに出ると後ろにハーバーブリッジが見え、ヨットが行き交っています。コンサートホールの鮮やかな紫色の絨毯。
一面ガラス張りになっていて、海、遠くにしゃれた街並みが一望できます。光が燦々と降り注ぎ気持ちの良いことと言ったら!
こちらのガラスの拭き掃除は人がやるそうです。先日終わったばかりとのことで、いちばん綺麗な状態を見られたわけです。

こちらは北側、南半球ですので北側に太陽は回ります。眩しいくらいでした。コンサートの休憩時間に人々はハーバーの景色を見ながら友人らと会話を楽しむのでしょう。目に浮かぶようです。


これは個人所有のクルーザーでしょうか。素敵ですね!こんなに近くに見えるのですよ。

コンサートホールです。説明を聞いている時は舞台で打ち合わせをしていたので、写真を撮ることは許されていませんでしたが、ガイドさんが「今、いなくなったので、チャンスです!」ということでこんなに写真に収めることができました。雰囲気はサントリーホールに似ているでしょうか?

このホールの杮落としは二つの演目が演奏されました。1973年9月にプロコフィエフの歌劇「戦争と平和」。10月はエリザベス女王列席でベートヴェンの「第九」でした。
現在では多くのイヴェントに使われているそうです。コンサートだけでなく、ボクシングや相撲、五木ひろしもここで歌ったそうです?? 純粋に音楽だけの為だけに使ってほしいと私は思いました。

こちらはロビーです。ガラス面が多いので空間がより一層広く見えます。
このホールの内装は全てユーカリなどのオーストラリヤ固有の木をふんだんに使って作られています。


ヨルン・ウッツォンの間(ま)と書かれていた部屋。
喧嘩別れ同然だったウッツォンとの和解のしるしとして当初の内装デザインでこのレセプションルームが作られました。2003年にここで「オーストラリア勲章」などを受章し高齢のため(1918年生まれで存命)息子さんが代わって出席されたそうです。
タペストリーの反対側はガラス一面にすぐに湾が一望できます。

植物公園側から入った門付近に公演の看板。 これはトイレの手洗い場です。蛇口からの水は波打っている奥のほうに流れるようになっています。スマートな設計になっていたので思わずパチリ!

何でしょう?ブラームスの交響曲は4曲しかないのに5番とは。これから行われるコンサートなどのポスターです。デザインがシャレた物が沢山ありました。
(続く)