ローマ(U)サン・ピエトロ寺院
システィーナ礼拝堂を出ると広々としたサン・ピエトロ広場です。長径200m、短径165mという広さです。
よくヴァティカンのニュースなどでぎっしりと信者たちで溢れているのがこの広場です。30万人を収容できる広さです。
今日は見学者が多く訪れていますが、閑散としていているように見えます。
数日後にこの場所でイベントがあるらしく、椅子などが用意されていました。
サン・ピエトロ寺院の入口です。 下方の階段にはこんなに多くの人が並んでいます。 コンクラーベで新法王が選出されるときの発表に使われる祝福の回廊でファサードの上部にはキリストと洗礼者ヨハネ、ペテロを除く11人の使徒の像が立っています。 |
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サン・ピエトロ寺院着工は1506年、完成は1614年です。寺院の総面積は1万5200uにも及びます。世界最大級の教会堂建築です。 ここは入口上の天井部分です。 この寺院の高さは120m、内部の奥行き211.5m、最大幅は156mという広さです。 ミケランジェロの手によるクーポラは直径42m、床からの高さは120mにもなります。 システィナ礼拝堂の時もそうでしたが入ってすぐは目が慣れずとても暗く感じます。 |
入ってすぐ右側のこの像の前には多くの人たちが集まっています。 1498年〜1500年に創られた作品で大理石でできており、高さは 174センチあります。 ミケランジェロの手によるいくつかの「ピエタ」のうち最初に制作されたものです。 ミケランジェロの88歳の生涯で最初期の代表作といっていいでしょう。 マリアのしなやかな指、膝の上に横たわるキリスト、マリアの美しいお顔、それに衣の流れるようなやわらかい襞が温かさを感じさせます。救いを求めるような気持ち、悲しさが込み上げてきます。 心が洗われる想いがします。 |
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当時ローマで活躍していた建築家、彫刻家のほぼ全てが加わって、ルネッサンスとバロックが融合した総合建築の誕生となったわけです。 柱一本、床もすべてが芸術品です。 |
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寺院内のクーポラの一つです。 丸いと思っていたのですがこれを見ると楕円形に見えます。 |
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奥に見えるネーブ(身廊)はこの大聖堂の名前になっている聖ペテロ(サンピエトロ)の祭壇です。 なかなか人物(私)と建物内部がバランスよく撮れません。 大変暗いのと奥行きが深くてストロボの光量が足りないようです。 |
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イノケンティ11世の墓碑です。 フランス人彫刻家ピエール・エティエンヌ・モンノの作品で、1683年ウイーンでのトルコ軍を撃破したのを記念して十字架と剣をもった彫像と共に並んでいます。 カメラに入りきれないほどの大きな彫像です。 私と比較して大きさがどのくらいかわかりますでしょ。 |
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こちらが上の像をアングルを変えて撮ったものです。 自分の頭の中に全てを記憶できればよいのですがそうもいかず、つい 写真に撮ってしまいます。 撮影にきたのか観賞に来たのか解らなくなってしまいますね。 |
有名なベルニーニ作の青銅製の大天蓋(Baldachino)です。 これは30mの高さがありブロンズ製のものとしては世界最大のものです。 この大聖堂の中で彼の制作による最初の作品で1624年から1633年まで9年かかったそうです。 この下にこの寺院の名前の由来となった聖ペテロ(サンピエトロ)の墓があるとされています。 |
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朝陽が登り夕日が沈み、窓から差し込む光と共に一日ずっとここで祈り、過ごすとどんな気持ちになるのでしょう? 何を感じ、心がどのように変わっていくのでしょうか。 |
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ここは有名なサン・ピエトロ寺院の屋根になっている中央のドームです。 円形の円周は71m、高さは中央の採光口まで120mあります。 ダルビーノ作のモザイク画が天井先の丸屋根まで描かれています。 手前にちょっと邪魔になっているように突き出ているのが先ほどのベルニーニ作のブロンズの大天蓋(バルダッキーノ)です。 |
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バルダッキーノの柱はこのようにスパイラルの柱になっています。 後方のは先ほどの聖ペテロ(サンピエトロ)の祭壇です。 こちらもベルニーニの作品です。 |
ここは聖母マリアの夫、聖ヨハネの祭壇です。 ちょうど中央の聖ペテロ(サンピエトロ)祭壇の左側のトランセプト(翼廊)にあります。朝のお祈りをしているのでしょうか。 左上の窓から綺麗な光の帯が射し込んでいます。 |
ピウス8世の記念碑です。 ピエトロ・テネラーニの作品です。 新古典様式で彫られています。 キリストの両脇に聖ペテロと聖パウロ、そしてキリストの前に跪いているのがピウス8世です。 |