ブルー・マウンテンズ
シドニーから車で1時間半、2000年に世界自然遺産に認定された国立公園は温帯雨林地帯の深い森から成っています。
多種多様なユーカリの木々が茂り、ユーカリから揮発するオイルに陽の光が反射してあたりが青く霞んでみえることから、ブルー・マウンテンズと呼ばれるようになりました。
雲がちらほら見えていますが、とてもよい天気でした。しかしさえぎるものが何もないので風が強く吹き抜けて寒かったのを憶えています。ここでは秋なのでしょうがほとんど日本の季節と変わりがないほどでした。
ここは電車で来るとカトゥーンバ駅(KATOOMBA)から徒歩で25分ほどのエコー・ポイントです。
何て広大な景色でしょう!「ヤッホー」と言ったって私の大声でも消えてしまうほどです。
ここがジャミソン渓谷です。
真下を覗き込むと吸い込まれそうで怖くなります。
The Three Sisters
三つの大きな岩が隣り合っていますがこれは「スリー・シスターズ」と言ってアポリジニ伝説で、魔王の手から自分の娘を守るため、やむなく娘たちを岩に変えてしまった父親。しかし魔法を解くのに必要な杖をなくしてしまい、娘たちは岩のまま、悲しんだ父親は鳥に姿を変えて、今も杖を探し続けている、というものです。
それぞれの方角に向けて俯瞰(ふかん)図が描かれそれぞれの山や岩の名前が書かれています。
この展望スペースの足元を見るとこんな風になっていました。ここで採掘された岩から取られたもので、大きさが均一でなくタイルのように敷き詰められていました。
左の乗り物は、ブルー・マウンテンズに来た観光客たちを乗せて走るツアー用のトロリーバスです。右はここの地名をとった観光バス?でしょうか。地元の可愛い小学生たちも見学に来ていました。
観光の中心地に「シーニック・ワールド」があります。森の中の最高斜度52度もあるところを、トロッコで降りていきます。これはギネスブックに登録されている世界一の斜度を下る乗り物です。
スピードがゆっくりでしたので耐えられましたが、まっさかさまに落ちていく感じで、スリルがありました。昔、採掘された石炭を運ぶため実際に使用されていたものを観光用に改造されたものです。
Scenic Railway という名がつけられています。ここで最初の乗り物です。
およそ25人くらい乗れる車両が3両編成で運行されています。
震えながらトロッコに必死に掴まりながらも写真を撮りました。
日本でしたら多分シートベルトか膝を押さえて固定するものが付いていると思われますが、これには何もありません。前の棒にしがみつくようにしっかり握って落ちないように頑張りました。
右の写真の看板の注意書きを見てもわかるとおり「シートの外側に子供を座らせないこと。外側に子供を膝に乗せて座らないこと」と記されているだけなのです。
トロッコで降りていくと、その断崖の下に遊歩道が出来ていて、当時の様子や道具が置かれていて、ガイド板に説明が書かれています。
これが炭鉱の入り口です。当時使われていた馬の銅像が置かれています。普通のサイズより小ぶりです。
年甲斐もなく子供みたいに乗っかってみる私!
このBlue Mountains の進化の過程を説明しています。何億年もかけてこれらの山々ができた・・・・・。
そして堆積物が石炭に・・・と。
石炭を掘るときに使われた道具類が道の脇に展示されています。
さあ、今度は最高斜度39度で登っていく84人乗りの大型ゴンドラに乗ります。