ヴェネツイア(1) ゴンドラの海洋都市
いよいよ憧れのヴェネツイアです。
グスタフ・マーラーの交響曲第5番のアダージェットで有名な、ヴィスコンティの映画「ヴェニスに死す」。
最晩年のワーグナーが暮らし、亡くなった都市。
そしてシェークスピアの「ヴェニスの商人」、「オセロ」の舞台になった町(当時は都市国家でもあった)。
サンマルコ寺院で楽長をしていたモンテヴェルディ。
そしてストラヴィンスキーのお墓もここに。
2001年に、55歳の若さでベルリンで「アイーダ」の指揮している最中、亡くなった名指揮者シノーポリの生まれた町。
音楽とは切ってもきれない町です。
イタリア旅行といえばヴェネツイアを抜きには考えられないと思いますから、行かれた方はゴンドラにもきっと乗られていると思います。
ローマ広場でバスから降りてすぐにゴンドラに乗ります。
120以上の島が400もの橋でむすばれた、海に浮かぶ都市ヴェネツィア。 運河は大変な混みようです。
次々に観光客を運び、忙しそうです。 一隻に6人乗れます。長さ10m、幅1.5mです。バランスを考えて、揺ら揺らしているところに乗り込みます。
ゴンドラの漕ぎ手のことをゴンドリエーレといいます。
以前は歌を歌って漕いでいましたが今は歌わないそうです。何故でしょうか?
歌いたくなったら歌うというのが歌本来の姿なのに、変ね!
せっかくですからゴンドラに乗っているところ(証拠?)をパチリ。
ゴンドラが通る運河はあまり広くないところもあり、モーターボートがすれ違いざまに大きな波をぶつけてきます。
結構なスピードで行き来しています。観光客はゆったりでいいけれど、日常生活の中で、仕事の場合はいつも忙しいのでしょうね。
このゴンドリエーレは黙っていられないのでしょうね、鼻歌どころでなく大きな声で歌って漕いでいます。歌う、歌わないを規制してしまうのもどうかと思いますよね。 ゆったり気分に歌いたくなるのが自然です。青い空と建物をバックにこのポーズが絵になっているでしょう。
ゴンドラには豪華な装飾の彫物が前後にされています。椅子も座り心地は最高です。時間もゆったりと流れているような気がして気分も上々です!
このゴンドラは通勤客を運んでいます。6人以上の人たちが皆、立って乗っています。慣れているんですね。
冬場は寒いでしょう。そのころは観光客も減ってこんなにラッシュではないでしょうね。
色とりどりの建物が並んでいて、まあ余り綺麗じゃない建物もありますけれど。
ゴンドラが波止場に着きました。 この緑の看板サン・トマがゴンドラの乗降場です。ツアーでなく個人で乗る場合はこの看板のところで待っていると乗ることができます。
早速降りて一枚。道路とはいえない狭さにびっくり。すれ違う人とぶつかりそうです。
ここから迷路のようなところを迷子にならないようにと気をつけながら、かつ素敵なお店もチェックしながら急ぎ足です。