私は、昼食は大抵弁当を買ってきて会社で食べるので、ついつい昼のワイドショーを観てしまったりします。 この「ワイドショー」というもののルーツはどんなものなのかよく知りませんが、つまるところ「ショー」に過ぎないというのが正直な感想です。 些か古い話になってしまいますが、英国人女性の失踪事件で容疑者としてあげられた男(X)が、以前公衆トイレに女装して侵入し、盗撮をして逮捕されていたと話題になっていました。 その事件は一部新聞にも掲載されたようで、そこには「自称フリーライター、盗撮で逮捕」とありました。ところがよく見ると偽名を使っているらしく、名前がXとは違っていました。 ここで疑問が湧いたのですが、新聞に取り上げられるような事件の被疑者でも、偽名を使って通し切ってしまうことが出来るのでしょうか。 警察では当然取り調べられ、それなりに身分証明も確認されたはずですが、判決を受けねばならないような犯罪でない限り身元までははっきりしなくても許されると言うことでしょうか(例えば罰金さえ払えば済むとか)。 それ以上に最大の疑問だったのは、盗撮で逮捕された男は名前が違うにもかかわらずどうしてそれがXだとわかったのでしょうか。番組には容疑者を取り押さえたと言う近所の店員とやらが「明らかに女とは思えない異様な格好をしていた」と話していましたが、そんな格好をしていてどうしてXだと解ったのでしょう。 観ていたのがワイドショーだけにセンセーショナルに何度も繰り返し報じてはいましたが、どこにもXにつながった線が明らかにならないわけです。 これって本当に信じていいものでしょうか。 これはあくまで一例であって、似たような事例は日々観ていると結構あるものです。 「ニュース」なのか「ショー」なのかの線引きは明確ではありませんが、こういう根拠の曖昧な報じ方をするものは「ショー」と呼ばざるを得ず、到底信じるに値する「情報」とはいえません。 では、そんな程度の低い番組は観ることない、と言うかどうかは別問題。 こんなアラ探しも結構面白いんですな、これがまた…。 |