関東では桜の季節になりました。あちらこちらで銘木と呼ばれる桜が紹介されていますが、山梨県の実相寺にある「神代桜」は樹齢がなんと約2000年だそうです。 樹齢と幹の太さでは日本一で、国内では初の桜の天然記念物に指定された銘木です。 この桜、ピークの高さは約30mあったらしいのですが、さすがに歳(?)なのか幹の中心はほとんど枯れてしまい、現在の高さは15m以下。幹の上には雨や積雪から守るために屋根が張られています。 20年ほど前から様々な「治療」が施されているそうですが、状況としては「いつ枯れてもおかしくない」そうです。いくらかでも元気を取り戻してもらおうと4年前から周りの土の入れ替え作業を行っているそうですが、なんだか妙なものです。 いくら天然記念物だからといっても、あるがままの状態で枯れていくのは自然の姿です。2000年もの時を生き抜いてきて、今なお「死なれちゃ困る」と必死に延命治療を施すのは随分酷なことをしている気がします。 屋根を張られ、枝を支えられ立ち続ける姿を桜は望んでいるのでしょうか。私にはとても痛々しく感じます。 4月7日 記 |