食事を終えて部屋の中を駈け回っていたゆうたの動きが部屋の中央でピタリと止まる。仁王立ちのままテレビのブラウン管に視線は釘付けなのかと思いきや、目はどことなく虚ろで心ここに在らずといった表情である。 それからおもむろに左足へ体重を乗せ、右足の踵がちょいと上がる。そして仄かに顔を赤らめ「うっ・・」と気張る。 これが今のゆうたの排便スタイルである。 思うに、例えオムツをしているとはいえ立ったままよりしゃがんだ方がいくらか出しやすいはずだが、ゆうただけに限らず周りの子を見てもどうやら最初は立ってするのが第1段階らしい。 排出口の位置からして出し易い、または出易い場所には無い。よってぺたりと座っている時のメタン放出などは身体を傾けてやるのが基本である。 私の長年の調査結果によると傾ける方向は各々「得意な」方向があるらしく、ちなみに私はゆうたと同じ右側アップ派である。 ところがモノゴコロがつきだすと、他人に知れないようにするのに様々なスタイルを編み出す。 机に座っている時に肘をついて腰を浮かせる「クラウチングスタイル」 ヒトと話している時に急に大声で話して音をごまかす「ラウドネススタイル」 歩調に合わせて小出しにしていく「ウォーキングカットスタイル」などなど。 誰しも少なからず経験はあるだろうが(あってくれ)、驚愕の技を持つちゅまなどは(以下自粛)。 というか、再開第一弾なのに一体何の話をしているんだ、私は? |
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