もともと私自身歯が弱かったことに加え、歯医者さんに「子どもの虫歯予防には人口甘味料を与えないことが一番です」と言われたこともあって、ゆうたにお菓子やジュースを与えることに、かなり私は口うるさい。 ところが実に勝手ながら、自分が大好きな果物に関してはほとんど手放しと言えるほど寛大である。 よって我家の家計に占めるフルーツ代はかなりの額になるはずだが、正確に知るのが恐ろしくて一度も計算したことはない。 バナナやキウイ、グレープフルーツなど一年中同じような値段で買えるもの以外は出来るだけチラシでお買い得品をチェックし、マメにゲットする様にしているが、なぜかメロンと桃というのはなかなか安くならないのである。 そしてこの桃、ちゅまとゆうたがなにより好きなのである。 ちゅまが残業で遅くなるというので先に2人で食事を済ませたときなど、食後に「ゆうた、バナナでも食べるか?」と聞くと「ううん、モモちょーだい」などと懐具合も考えずのたまうのである。 これも普段から「今日は奮発しちゃったー」とちゅまが桃を買ってくるのをよく知っているからなのだが、問題なのは旬の今頃は2・3日に1回の割合でちゅまが「奮発」してしまうことである。 よってほとんど桃が途絶えることはないのだが、生憎今日はバナナとブドウと梨しかない。 「今日は桃ないんだ。バナナ(5本=100円)とブドウ(3房=300円)とナシ(1コ=120円)。どれがいい?」 「モモ(1コ=250円)」 「だからモモはないって言ってんだろ。じゃ、パパはブドウ食べるからね!」 「ゆーたんもー!」 ピンポーン。 「あ、ママ帰ってきたね」 「ただいまー、ゴメンね遅くなってー。今日は奮発してモモ買って来ちゃったー」 |
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