今日は関東一円に雷雨だったようだ。 ゆうたにはまだカミナリの閃光をまじまじと見せたことがないので、園から帰るとベランダでゆうたを抱っこし、しばし雨空を眺めていた。 私は子供の頃から稲光が好きで、学校帰りに夕立にあうと帰るのも忘れて空を引き裂く閃光に見惚れていたものだ。 今日のカミナリは距離があったため、光ってから音が届くまでに随分時間がかかったが、そこそこの迫力でドンッと腹に響いてきた。 ゆうたの反応やいかに、と思い目を向けると、私にしがみついたまま完全に固まってしまっていた。 「コワイの?」と聞くと、一気に解放されたように 「コワイ〜、おウチはいる〜」とあえなくギブアップ。 夕飯の仕度をしていたちゅまに「ゴロゴロ怖かったんだ?」と聞かれると、 「ううん、ぜんぜんコワクない」 「え?じゃお外に見に行く?」 「やーヨ」 「まぁ、随分見栄っ張りね。誰に似たのかしら」 「親に似たんだな」 「ホントね、親に似たのね」 「まったく、そっくりだ」 「あなたにね」 「君にな」 言っておくが、どこぞのCMではない。念のため。 |
戻る 次へ |