来週から保育園も再開ということで、一度に運ぶのが面倒な荷物を予め持って行っておこうということになり、ゆうたを連れて散歩がてら保育園に行ってきた。 実際は今日(4日)から始まっていた園には、数は少ないものの何人かゆうたと同じ組の子もいたのでひとしきり遊んでから帰ることにした。 しばらくすると、同じ組の女の子と威勢良く遊んでいたゆうたの足元に一匹のゴキブリが登場し、それに気付いたゆうたは血相を変えて私の胸元に飛び込んできた。 相変わらずのチキンぶりである。 ところが、私の腕の中にいると「あーんパンチー!」だの「???キーック!」などとやっているので「面と向かって言ってやれ」と抱えてゴキブリの前に連れて行くと「こわくないもん!こわくないもん!」と言いながら逃げようとするのだから性質が悪い。 「早く帰らないとゴキブリに追いかけられちゃうから帰ろうか?」と聞くと素直に頷くので、保母さんや同組の子に挨拶して園を出た途端、ゆうたが号泣しだしたのである。 訳のわからない私がどうしたと尋ねると、「ムシ、コワイィィ・・」ときた。 どうやら、足元にまとわりつかれた時点で泣きたいほどビビッていたのだが女の子の手前やせ我慢していたらしい。これには半分呆れながらも、半分は感動してしまった。 ゆうたはただ今2歳と5ヶ月。この歳にして既に「古き良きオトコの沽券」が芽生えているのである。これはまさしく「ホモサピエンスへの道」をちゃんと歩んでいる証ではないか。 まして「女の前ではエエカッコしい」というのは、「飲み屋のネエちゃんらに水割いただいていいですかぁキスチョコ頼んでいいですかぁとさんざんやられても笑顔で応じ挙句に手持ちで払いきれない勘定を請求されてもカードで支払い当分来れるような経済状態でないのに来週また来るねと余裕のコメントを残して店を出てドアが閉まると同時に涙を流す」という私の遺伝子を濃厚に受け継いだ証でもある。 「お前の将来の苦労が手に取る様にわかるゾ」 不安を覚えつつも陰ながら見守って行きたい父なのであった。 |
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