エスニック

順位付け

 犬を飼ったことのある方はお分かりだろうが、犬というのは飼主の家族を順位付けすることで知られている。日頃目にする家族の行動などから誰が一番強く、誰が一番弱いのか、そこに自分(犬)も加えて順位を決めるのである。

我が家では相変わらずゆうたのワガママぶりに手を焼いているが、保母さんからも「自分を出し切る時期ですから」と言われていることもあり、なるたけ口うるさくしないように気をつけていた。というか、正直言ってゴネられてかえって時間がかかるのが億劫なのだが。

ゆうたが何かで遊んだ後になかなか片付けをしない時など、ちゅまは「これ片付けてイイ?」などと承諾を得たりするのだが、そうした聞き方は「いかがなものか」と宗男は思う。
なかなか片付けないのは仕方が無いとしても、こちらがへりくだって片付け「させてもらう」というのはやはりおかしいのではないか。順当に考えれば「してあげようか?」ぐらいが適当ではないか。かえって反発するとの見方もあろうが、場合によっては「〜〜しなさい」と言い切ることも必要だろうと思う。
父権復活をかけてなどと大げさなことは言わないが、ここはビシッと言ってやらねばなるまい。順位付けが@ゆうたA私Bちゅまであってはならないのだ。

・ ・ところが、結果ゆうたはさっぱり私の言うことを聞かない。
先日などは食べ残しを私に突き出し、「食べてもいいよ」と言ってくる始末だ。カチンと来るものもあったが、こうした行為は自分がどこまで親に受け入れられるか試している時期だともいう。まずはやんわりと諭すように言おう。
「食べてちょうだい、って言おうね」
「や」
「・・てめ」
「じゃ、デザートは無しね」

とちゅまが言うとモソモソと食べ始めるのである。

 躾と称して目の前で威圧的に出ても無駄である。順位付けで最高位に座るのは「エサをくれる者」「日頃の行動から上位にいる者」である。
@ちゅまAゆうたB私
犬とおんなじ。


意外だが都内にも酪農家は多い


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