一昨日の17:00過ぎ、携帯電話が鳴った。相手はちゅまで、出てみるとちょっと慌て気味に「ゆうたが迷子になって見つからない」と告げられた。
なんでも近所のスーパーで買い物をして出る時、一人で飛び出していったきり行方が分からなくなったそうである。
とりあえず、ショッピングモールになっている3フロアー全館に館内放送をしてもらったが見つからないと言う。
私もすぐ会社を飛び出し、電車の中からも電話したがまだ見つかっておらず、念のため今から一度家まで戻って探してみるということになった。
ゆうたは普段から私たちと歩いていても一人で突っ走っていってしまうことがある。私とちゅまでいる時は私が走って追いかけるが、ちゅまがひとりでベビーカーを押しながらゆうたも見るとなると、とても手が回らない。
もちろん、私たちもその都度「目の届かないところに行ってはならない」と言い聞かせてはいるものの全く効果がなく、また実際見えなくなってもミニカーやお菓子の売り場など行くところが限られていたので、今までは大したことにはならなかった。
ちゅまも最初は「まったくあの子は・・」というくらいにしか考えていなかったようだが、いつもの所にいないと分かってからは一気に焦りが出てきたようである。
ゆうたは私たちの姿が少々見えなくても一向に気にしなかったりするので、迷子になっても店では泣かない可能性がある。しかし目ぼしい所にいないとなると、建物を出て2・300M先の家まで戻っていることも考えられる。
今までに一人で勝手に外出先から家まで戻ったことはないが、道筋は覚えているのであり得ないことではない。
しかし、仮にそうだとするとエレベーターに乗っても我が家のある「3」のボタンには手が届かない。となると、マンション内のどこかでパニックを起こしていると思われ、管理人さんにそれらしき子どもを見かけなかったか、また見つけたら知らせてくれよう伝えなければと思い、そこでまた車内からちゅまに電話をかけると「見つかったー!」との伝言が・・・。
結果を先に言うと、ゆうたはやはり一人でマンションまで戻り、家の前で泣き叫んでいたところを別のフロアの方に保護してもらっていた。
以下は保護してくださった方(Aさんとしておこう。ちなみに面識はなかった。)から聞いた話である。
スーパーから出たゆうたはちゅまとはぐれた事に気付き、早々とショッピングモールを飛び出し家に向ったようである。さすがにそれは初めての経験だけに、すでに泣きながら家の方へ走っていったらしい。
その途中でAさんに会い、Aさんとエレベーターに乗り込むと「3階」を押してもらい一人で降りた。
当然、家のドアは鍵がかかっており、その前でパニックになっていたらしい。その声は近くの非常階段を伝って6階で降りたAさんの耳にも届き、これはさすがに様子がおかしい、ということでAさんに保護していただいた次第である。
ゆうたを預かっている旨のメモをドアに残し、Aさん宅にゆうたを連れて行くとすぐ落ち着いたようで、家族の名前や園のことも話していたようである。
その後、メモを見たちゅまが迎えに行き、スーパーへ見つかったとの報告をし、お灸をすえられているあたりで私が帰宅、すぐ菓子折り持ってAさん宅へお礼に行き、とりあえず終了。
恐らくゆうたが迷子になって保護されるまでの時間は30分足らずだったろう。
結果的に大したことなく済んだのでこうして暢気に公表できるが、3歳児が30分も一人でいれば何が起こっても不思議ではない。
悪い事態は幾らでも想像できるだけに、見つかったと聞くまでは私も気が気ではなかったが、かといって今後に対する確実な対処法もないだけに、なんだかもどかしい。
ま、無事で何よりではあったが・・・。
何かいい方法がありましたら教えてくださいませ。 |