なつきが園に通うようになって、送り役の私としてはどうやって二人を連れて行くか頭を悩ませている。
当初は早々に自転車のハンドルにキャリーをつけ(←あのガニ股でこぐことになる子どもイス)、3人乗りで通うつもりだった。しかし、やっと腰が据わったばかりだったなつきを一人で座らせるのは無理と判断、やむなくなつきはベビーカー、ゆうたは歩きというのを2日試してみたのだが、結局ゆうたの歩調に私が耐えられなかった。
1km近い道のりをゆうたはよく歩いてくれたが、それでもスピードは私の半分。10分も余計にかかっては朝の電車は3本分遅れる。
これ以上ゆうたを急かすのは可哀相だし、早く家を出るために起きる時間を早くするもの気が引けたので、とりあえず抱っこポーチでなつきを腹に括り付け、自転車で行ってみることにした。
イレギュラーな3人乗りの上、前のカゴには荷物が山盛りなっているので、通らざるを得ない交番の前ではいつか注意をされるのではないかとビクビクしているが、今のところ気の毒そうな視線を送られるだけで注意は受けていない。
なつきを体に括っているので最初はおっかなびっくりだったが、慣れてしまえばやはり歩きよりはるかに快適で、ゆうたも急かされることがないのでお互いの精神衛生上からしてもずっと良い。
気の毒なのはお迎えに行くちゅまで、家まで自転車を取に戻る時間がないので帰りは歩かねばならず、抱っこポーチをつけ荷物を持ちゆうたの手を引くと買い物もロクに出来ない。
最悪なのは雨の日にゆうたがグズった時。両肘に大量の荷物を下げて二人を抱っこし、傘をさした姿は夜逃げしてきた「いっこく堂」にしか見えない。いや実物を見たことはないが、きっとそうだろう。
ちゅまは体力的に無理と頑なに抱っこは拒否しているようだが、朝などは路上でグズグズと時間をとられるよりはさっさと運んでしまったほうが得策である。
こうなると私の頭の中は「会社に遅刻する!」ということで一杯になり、いよいよダメだという時はたった4・500mのためにタクシーに乗ったことも何度かある。
しかしあまりに馬鹿馬鹿しい出費の上、雨かなと心配しているとゆうたが嬉々として「今日もタクシー?」と聞いてくるので、最近はモタモタと歩けるように早めに出ることにした。
育児に近道はないのである。(←意味不明) |