突然だが、ゆうたが映画に出演することになった。
一月ほど前、園の掲示板に「映画出演者募集」の貼り紙があった。どうも園のスタッフの友人からの依頼のようだったが、すぐには応募者がいなかったようで、我が家でも「結構勇気いるよね」と話していたら、数日後に「ゆうたが出ることになった」とちゅまから聞かされた。
聞けばゆうたが立候補したらしい。
お迎えに行くとすでに「出演者、ゆうたくんに決定!」と貼り紙があり、他のお母さん方にもすでに知れ渡っていた。
もちろん映画と言っても商業映画ではない。園のスタッフの友人に映画学校の卒業生がいて、その仲間達の自主制作の映画らしい。色々なコンテストもあるようで出来がよければ出品する可能性もあるという。
細かい筋書きはよく判らないが、ゆうたの役は回想シーンにおける主人公の幼い頃の役である。ロケは2回必要で、1回は海岸のシーン、2回目は室内のシーン。セリフもいくつかあるので大丈夫だろうかと心配だったが、ゆうた本人はやたらと自信たっぷりであった。
ということで先週の日曜日、三浦海岸まで撮影に行ってきた。
運良く台風一過で抜けるような青空が広がり、焼け付くような日差しの中撮影は始まった。
最初のカットは砂浜で一言二言母親(役)とセリフを交わし、振り返って水際まで走っていくシーン。事前にはこの時、傍らに立つ父親の脚だけが必要なので、本物の父親の私が足だけ出演することになっていた。しかし少しカメラを引いたカットも欲しいということになり全身が映ることになってしまった。
ゆうたのセリフの方も何度かNGが出たものの、コツをつかむとそれなりに上手に立ち回れるようになった。
次のカットは一人で海岸で遊ぶシーン。これは難なくこなしOK。
最後は失神して倒れているシーンなのでとにかくじっと倒れていればOK。このシーンは私も再度出演し演技とセリフまで与えられてしまった。
聞いてないぞー。次回は来週の日曜日。さてさてどんな映画になることやら。
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