エスニック

大人じゃ堪えられん

 ゆうたの最近のお気に入りはチンチンである。いつもオムツに隠されて目にしない梅干とツクシんぼが不思議でならないらしく、熱心に研究している。

 遊ぶと言っても、まだ指先でつまむなんて器用なことできないから、ワシ掴みしては上下左右に引っ張りまわしたり、やおら思いきり平手で叩いてみたりと、とても大人では真似のできない荒業である。

 あまりに平然とやってのけるので「まさか、こいつ玉が入って無いんじゃないか?」と思い(女性のための注:痛いのは棒でなく玉である)、そっと確認してみた。
 「おー!ある!ある!」。ってことはまだ鈍感なだけだろうか?

 今日もバシバシ叩いている。一体何時まで痛くないんだろう?
 実家の母にこの話しをしたところ、
 「お前の子だねえ。お前も随分大きくなってまでイジクリまわしてたよ。袋を思いっきり広げて水が溜めれただの言って自慢気に見せにきたしね。」

 「……それって俺だけじゃないよね?」

 「まあねぇ。H(弟)も似たようなことしてたから。」

 うむ。男の子とはそういうものなのだ。血統でないことを祈ろう…。


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