エスニック

うちに帰ろうU

  困った…。
 前回のゆうたが帰りたがらないことがちょっとした波紋を呼んでいるのである。
 先日ちゅまが迎えに行った時のこと。他の子とゆうたがぶつかって泣いた時、悔し紛れに自分の指を歯形がつくほど噛んだらしい。
 このことを連絡帳に書いたところ、家でのストレスから自分の指を噛む癖がついたかのような心配のされ方をしてしまった。

 折悪しく、数日前からなぜか指しゃぶりが復活していたので、お迎えに行った時に帰りたがらない様子と相俟って「もしや余程ウチに帰りたくない原因でもあるのでは?自分の指を噛むのは満たされない欲求の現われではないか?」という疑惑につながったらしい。

 確かに聞けば指しゃぶりはウチの中だけで、園ではしないなどウチと園での行動にはかなりはっきりした差があるようだ。前回も書いたが居心地で言えば園の方が良さそうだし、ウチでは嫌いな歯磨きやボールペン等尖った筆記具の使用禁止など厳しい点が幾らかある。

 ただそれらが原因だとするなら安易に止めるわけにはいかない。私自身、歯が弱かったことで苦労した経験があったので、少々嫌がられても歯磨きはちゃんとしておいてやりたいし、ボールペン等は事故防止のために譲りたくないことである。

(以前ボールペンを掴んだまま走り回っていて転び、弾みで目の下に線を引いてしまったことがあったのだが、もし目に刺さったらと思うとゾッとした経験がある。特にゆうたは動き回るほうなので走って転ぶのを防ぐことは無理だと考え、それ以来ウチではなるべく色エンピツやクレヨンを持たせている。まあ、どの道目に刺されば重傷には違いないが…)

 そうは言っても帰るのをグズられるのやはり寂しい。もちろん園を出てしまえば嫌がることもなく、ウチでは機嫌良く遊ぶので本気で家を嫌っているのではないことは解るのだが。

 とにかく、折角の機会なので私たちも色々と反省点を考えてみた。
 まず、最近減っていた抱っこの機会を増やす。「抱き癖」に関しては色々見解があるようだが、我が家では「何年もあることではないから」ということで望むだけ抱っこしてやろうという方針……だったのだが、体重も増え、走り回れるようになるとついつい横着をしてしまっていた。 反省。

 叱る時は理由もできるだけ口にする。ゆうたは未だ喋りはさっぱりだが、こちらの言っていることはほとんど理解しているので、「(シャープペンは)尖ってイタイからこっち(クレヨン)にして」などとマメに言うようにする。
 みそ汁なども欲しがり出すとそれこそ際限なく欲しがって他の物を食べなくなるので、「ゴハンを食べたらみそ汁のおかわりあげるね」と言ってみる。(この点もグズるのはウチだけで、園では聞き分けがいいらしい)

 如何せん、18:00過ぎまで預けると、家へは夕食を食べてフロに入り寝るだけ、に近い状態になりがちである。かといって接する時間を増やすために夜更かしをさせるわけもいかず、十分な睡眠時間も取らせてやりたいというジレンマも抱えている。

 せめて密度の濃い接し方をしてやりたいと願ってはいるのだが。

 ま、ゆうたもそれを望んでいるとは限らんか…
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