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ネットオークション

 先日、新聞を見ていたちゅまが論文募集の欄を見て、私に応募を勧めて来た。せっかくHPで恥をさらしているのなら、せめて賞金のかかった公募で共働きの在り方でも書いたらどうだということだったらしい。
 ところがいざ書き出すとどうも筆の進みが悪く、気も乗ってこない。どうせなら、どっぷりはまっているネットオークションを基にしたリサイクル生活についてのほうが書きやすいと思い、先にこれで1本書き上げ、モトのネタでもう1本書いた。
 応募は一人1点というので「リサイクル・・」の方はちゅまに提供し、ちゅまなりに書き直してから夫婦で応募してみたところ、なんとちゅまの方があっさり入賞してしまった。
 私のは一体何処へ行ってしまったのだろう・・。

 ま、当分長い文章を書く気にもなれないので、ここでちゅまの入賞作(←ホントは俺のだー、と心の叫び)を掲載させてもらおう。

 わが家ではインターネットを利用した生活改革を実施中です。それは「ネットオークション」。このネットオークションを利用して、リサイクルを実施しています。

 そもそもの始まりは、今夏の子供の出産準備からでした。赤ちゃん用品は使用期間が限られるものが多く、新品で買うのは勿体無いし何とか格安で手に入れる方法はないか考えていたところ、友人に薦められたのがネットオークションでした。

 当初、ネットオークションは何だか怖いというイメージがありました。しかし実際に参加してみると、出品者および落札者の評価システムがあるなど、健全な取り引きを提供する場であることがわかりました。おかげで中古品ではありますが、揃えようと思っていた赤ちゃん用品を市価の約3分の1で購入できました。

 一通り購入してみて、今度は出品に興味がわいてきました。しばらく観察していると、実に様々なものが出品され、それなりに買い手がついている様子でしたので、「いつか使うかも」「捨てるのも勿体無い」と押し入れにしまいこんでいた物を出品してみました。結果きちんと買い手がつき、中には意外な高値で落札されてちょっとしたお小遣いになるもありました。

 それ以来わが家では、新品あるいはネットオークションで購入→不要になったらネットオークションに出品という、ある種のリサイクルが生まれました。

 このネットオークションを利用したリサイクル生活を始めて、わが家では以前と変わったことが3点ほどあります。

 まず、身の回りはその時に必要最小限のものだけになりました。私達は利便性を優先して駅の近くに住んでいるのですが、家族4人で住むには手狭なため、極力余計なものは家に置きたくありません。このリサイクル生活になってからは、必要なものしか身の回りにない状態なので、貴重なスペースを有効活用できるようになりました。

 次に、出品することを考えて品物を大切に使うようになりました。これまでも決して粗雑に扱っていた訳ではありませんが、次に使う人がいるかもしれないと考え、できるだけ丁寧に扱うようになりました。

 最後は金銭的な収支です。例えば、市価5千円のものを中古で3千円で購入し、利用後に千円で落札されれば、2千円で必要なものを必要なだけ利用したことになります。市価5千円で購入し、最後はゴミになっていた今までからすると、画期的なことです。

 気をつけているのは、衝動買いです。「ネットオークションで売れる」という意識でいるとついつい買ってしまうことがあり、この点には注意しなければと常々思っています。

 私はネットオークションの利点は、簡単であること、そして相手が全国にいるという点だと思います。これまでは不要品の処分といえば、知り合いに声をかけてみたりバザーや自治体の広報を利用したり、近年ではフリーマーケットの利用といったところですが、それなりに手間暇がかかる上、いかんせん相手が限られていました。その点、家に居ながらパソコンひとつで全国の参加者を相手に出来るのは、相当な強みだと思います。

 反面、当初危惧していたように、ネットオークションでのトラブルが皆無な訳ではありません。オークションには目的の違う様々な人が参加しています。販売目的の業者、各方面のコレクターの方など…。中にはちょっと怪しい方々も見受けられます。幸い今までトラブルに巻き込まれたことはありませんが、ネットオークション主催者側には安全な取引環境へ、より一層の努力を期待しています。

 最近は出品するに当たり、どのように写真を撮ろうか、どのような紹介文を書こうかなど工夫する楽しみも出てきました。今後もネットオークションで楽しく生活改革を実施して行きたいと考えています。





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