小学生の頃だったと思うが、手についたバイ菌は薬用石鹸でないとほとんど落とせない、というような指導を受けた記憶がある。手洗い場にはばい菌の付着具合を紹介した啓蒙ポスターのようなものも貼られていたと思う。

　当時から既にヘソ曲がりだった私は、薬用石鹸でなければ落ちないバイ菌ならそのまま食事をしても口には入ってこないじゃないか、と考えていた。

　落ちない口紅というテレビCMをみていて、じゃぁ寝る前に落とすのは苦労するよな、なんて考えていたら、ふと昔のことまで思い出した次第である。