22.兼六園へ

森本交差点を左に曲がり、兼六園を目指す。
マッチャンには金沢に入ったので自力で走るように伝える。
厳しい判断であったが、来年のためにも自分の力で走る様にと思った。

森本から兼六園までは長い上り坂である。
南さん、鈴木さん、向地さん3人組は余裕で走るが、残りの人達はキツイみたい。
"速い”との声も聞こえた。
南さん、鈴木さん、向地さんに
”記録より記憶に残るさくら道にしたいので皆で行きましょう。ペースを落とします”と言い先を急ごうとするのを抑えた。(この言葉は今でも後悔している)
生意気な行動ではないかと悩みながらも、走れないランナーを置き去りにして先に行く気はしなかった。
走る事もでき、速歩きでついて来れるスピードで先頭を走る。

途中で道に迷って休んでいるランナーと会い、その人も付いてくる事になる。
計9人の部隊になった。

森本を過ぎた時に”トイレに行きたいからコンビニがあったら寄ろう”と言う事を話していたが、地図上のコンビニは無かった。
南さん、鈴木さん、向地さんには先に行ってもらい、コンビニで待っててもらう事にする。

残りの人達は、フラフラ状態で歩いている。
一緒に歩いて兼六園を目指す事にする。

朦朧としているのか、皆はコンビニを通り越して、先に行ってしまう。
私はコンビニの前で、南さん、鈴木さん、向地さんが出てくるのを待ち、一緒に進む事にした。
進もうとした時、細田さんが猛スピードで追い越していく。
速いなと感心してみていた。

そして私達4人で走って行き、先に行った人達に追いつく。(3人先に行っていなかった)
そして皆で進んでいたところ、細田さんが休憩をしていた。
一緒に行こうと誘い、7人で進む事になる。(細田さんに悪い事をしたと後々思う)

兼六園手前県境手前からついてきた人は立ち止まってしまう。
”ここまで来たのだから一緒にゴールを目指しましょう”と言ったら
”100人100様のさくら道だから先に行ってください”と言われる。
せっかくだからと思っていた自分の考えが間違えていた事に気づき
”わかりました申し訳ございませんでした。先に行かせてもらいます”
と謝り先へ進むことにする。
しかしその人は私達に着いて来た。

そして7人で兼六園に到着する。(30日 3時15分)
皆で手を繋ぎ1500本目のさくらと酒井さん迎えられる。



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