追記

今回、向地さんと最初から喧嘩する戦略に賛否両論がありました。
最初から喧嘩を考えているのは人間的に問題があるのではないかと思われる方もいらっしゃると思います。
好んで喧嘩をした訳ではありません。
喧嘩は辛いです。恨まれます。憎まれます。
しかし必要な時は行わなければ行けないと思っているのです。

今回の様に短期間(今回前日が初顔合わせ)それも灰汁の強いと言う噂の人と信頼関係を結ぶのに一番早い方法だと思ったからです。
何度も伴走をしており、信頼関係が結ばれている物同士なら喧嘩の必要もないと思います。

しかしさくら道のような長距離、伴走相手とは前日に始めて会う。
悪評があり、灰汁の強い人であるとの評判と
そして走って信頼していないと言うことが感じ取られたからです。

喧嘩する事で本当の向地さんを知ることができました。
互いに信頼関係が結ばれ、この人の為に命を張れると思えたのです。

向地さんは喧嘩した事で私の事を信用してくれ、夜は眠くて横になりたいのを我慢し、一言も我侭を言わず、私に付いて来てくれました。
信頼関係が無ければ、白鳥やひるがので仮眠をし、時間内完走は無理だったと思います。

この戦略は学生時代の山岳部で学びました。(2年制の専門学校だったので、信頼関係を作る方法としての手段でした。4年制だったら違ったかもしれません)
山では自分が死んでも仲間を守ると言う考えが必要です。
遭難した時、ザイルパートナーには死んでもらいたくないのが山男の美学です。
その為の手段として信頼関係を作るためにも、後輩や灰汁の強い仲間とはぶつかり、喧嘩して、信頼関係を築きます。

この戦略を今回取り入れてみたのでした。
向地さんに挑発し、喧嘩した事について、向地さんには悪いことをしたと思っている。
本人を傷つかせなかったか、ウルトラは厳しい、2度とやりたくないと思ってしまわなかったか、城定と言うやつは生意気で、嫌な奴だ、2度と伴走を頼まない、と思わなかったか心配しています。
向地さんに"挑発して悪かったね、ごめんなさいね"と謝りたいなとも思っています。



今回は、障害者とは対等な立場でエントリーしました。
伴走は依頼されましたが、交通費やエントリー代は全て自腹です。
自分で払う事で、"貴方も完走を目指すかもしれないが、俺も完走を目指すよ。"
"お互いに楽しもう"と言う気持ちで走るからです。
交通費やエントリー代を伴走者に任せてしまうと、完走請負人になってしまうと思ったからです。
障害者にも甘えやおごりの気持ちが出ると思ったからです。
長い距離を我慢しながら走る事で、お互いにストレスも溜まったと思います。
対等で無いからだと思うのです。
今回は、お互いが対等であったからこそ、走るパートナーとして、時間内完走を目指すことが出来たのだと思っております。


伴走を行う上で信頼関係を築く方法として、"こんな方法で完走できたんだ"と言う事を知ってもらいたいと思い、
完走記を作成させてもらいました。


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