インタラクティブシェルとスクリプトファイル

 今までインタラクティブシェルを使って説明してきましたが、これからはスクリプトファイルを利用していきます。
 インタラクティブシェルは、一度実行するだけのコードや、ちょっとしたコードのテストに利用するときに便利ですが、コードを保存できません。そのためにこれからは長いコードをファイルに保存しながら進めていきます。その準備をこれから説明します。

 Iron Pythonと.pyファイルを関連付ける

 拡張子が.pyのファイルと"ipy.exe"を関連付けます。XPの関連付ける方法を説明します。Vistaは触ったことがないのでわかりませんが、参考にしてください。

 まずマイ ドキュメントなどなんでもいいので、フォルダを開いてください。
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フォルダのメニューより、ツール→フォルダオプション(O)を選びます。
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フォルダオプションダイアログの『ファイルの種類』タグを選びます。
登録されている拡張子の種類の欄に拡張子"PY"の情報が無いか確認してください。

拡張子"PY"が登録されてない場合
『新規』ボタンを押して、"新しい拡張子の作成"ダイアログを表示させてください。
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『ファイルの拡張子』に"PY"と入力して、『OK』ボタンを押してください。
フォルダオプションダイアログに戻り、拡張子"PY"の情報が登録されたことを確認してください。続いて拡張子"PY"が登録されている場合をご覧ください。

拡張子"PY"が登録されている場合
拡張子"PY"を選び、『詳細設定』ボタンを押してください。
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『ファイルの種類の編集』ダイアログが表示されます。
新しいアクションを登録するので、『新規』ボタンを押してください。
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『新しいアクション』ダイアログが表示されます。
『アクション』欄に「open」、「開く」、「実行」や「Play」など好きなアクション名を入力します。
『アクションを実行するアプリケーション』の欄に
「"(Iron Pythonを保存しているフォルダ)\ipy.exe" "%1"」と入力してください。

  "C:\IronPython-1.1.2\ipy.exe" "%1"

『OK』ボタンを押します。
『ファイルの種類の編集』ダイアログ戻り、登録したアクションが追加されていることを確認できます。登録したアクションを選択して、『既定に設定』ボタンを押してください。
『OK』ボタンを押してください。
フォルダオプションダイアログに戻り、『OK』ボタンを押してください。

以上で、".py"ファイルの関連付け終了です。

 初めてのスクリプトファイルを作ってみましょう

 まずスクリプトファイルを保存するフォルダを決めてください。決めたらそのフォルダを開いてください。スクリプトファイルと言ってもただのテキストファイルです。フォルダ内で右クリックして、新規作成→テキスト ドキュメントを選んでください。

 "新規テキスト ドキュメント.txt"が作成されます。そのファイルをダブルクリックして、ファイルを開いてください。
 テキストファイルとは、文字の大きさや太文字などの書体情報なんかの余分な情報が一切入っていない、文字情報だけのファイルのことです。
 スクリプトファイルは、Ironpythonに指示する台本、つまり指示書です。
 今までインタラクティブシェルで入力したことを書けば、同じようなことをIron Pythonはやってくれます。では次の3行の文章を入力してみましょう。

# coding: shift-jis
print "Hello, World!!"
raw_input()

入力が終わったら、ファイルを保存し閉じてください。
次にファイル名を『Hello.py』に変更してください。

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Windowsに警告を出されましたか?気にしないでください。

『OK』ボタンを押してください。Windowsはファイルの種類を拡張子で判断しています。拡張子を"txt"から"py"に変更するとファイルの種類が変わっちゃうけれどいいのっていう警告です。大丈夫です。名前が変わっても中身は変わりません。拡張子が"py"のままでもメモ帳で開くことができます。
では、いよいよ実行です。Hello.pyファイルをダブル・クリックしてみてください。

しばらくすると新しいWindowが開いて、Hello, World!!と表示されましたか?
成功です。次にEnterキーを押してください。
先ほどのWindowが閉じましたか?またまた成功です。
以上で、Iron Pythonのスクリプトを書く準備ができました。
続いて、今使った命令文の意味を説明します。