2022年3月のさるよい日記―新着情報と更新履歴2022年3月のさるよい日記―新着情報と更新履歴管理人著作集に最新のタイトル「新羅の長頸壺」を追加しました。
回避
学生時代、研究室から遅い時間に帰るときは、プロ野球の試合に気を配りました。ひいきのチームがあったからではありません。某チームが負けると、地下鉄の車内が大変なことになり、某チームが勝つと、地下鉄の車内がやっぱり大変なことになるからです。試合が終わる前に帰りたいのです。
ある夜、やはり帰りが遅くなってしまいました。でも、某チームは地方の球場で対戦中。安心して駅に向かいました。乗車すると、なぜか車内は観戦帰りの野球ファンでいっぱい。異様に盛り上がっていて、危険な状態です。実は、いつもの某チームとは別のリーグの試合が行われ、対戦チームの一方は、私の帰り道の方向に本拠地があり、ファンたちも私の帰る方向に、多数居住していたのです。すっかり油断していました。酔いと歓喜に任せた大音量の歌声（なのか？）の中、地下鉄と、さらに乗り換え先の電車を、小さくなって過ごしたのでした。
駅から徒歩10秒の店だけど、駅から112ｍって、どういうこと？想定されている客は100mを8.93秒で「歩く」ことになるけど。そんな才能があったら、この店に来てる場合じゃないだろうな。
藤本強先生がニヤリとしながら冗談めかして言う言葉は、たぶん冗談ではない。なにしろ文字に起こすと「ページ数を書かないのは引用じゃない」だもの。それ以来、たった1行の記述がどこにあったか確認するために書庫にこもるなんて、当たり前に。
岡内三眞先生も、（たぶん学生向けのアドバイスとして書かれた）とある短文の中で、引用の時はページ数を書くようにと記されてました。分厚い本から該当ページを探す読者が気の毒だから、という文脈でしたが、おそらく、そんな甘っちょろいものではないでしょう。
現説編年表・展覧会編年表・研究会編年表に情報を追加しました。
大林太良先生について、先輩たちは「大林先生は怖い」としきりに怯えていましたが、私が習ったころは、もう定年も間近ですっかり好々爺然としていました。その後聞いたところでは、東京女子大学に移られて以降はなおさらだったそうです。それから8年後、とある展覧会の開会式のとき、久しぶりに大林先生をお見かけしたのですが、偶然なのだか何なのだか、大林先生と江坂輝彌先生が並んで、しかもお二人とも、ものすごい笑顔（としか言いようがない）でこちらに近づいてこられた時は、学生時代の先輩たちとはおそらく違う意味で、怯えざるを得ないのでした。