

優れもの! 其の参(TONE バールジョイント)
エンジン廻りなどで、奥まっていて、かつまっすぐにアクセスできないボルト・ナット
は結構あるわけですが、従来であればユニバーサルジョイントが一般的に使用されてい
たと思います。しかしユニバーサルジョイントはたいてい2軸の距離が離れていて、
回転時に力が逃げたり巻き込んだりして、自分的にはあまり信用の置けない工具という
位置付けでした。これを2軸を交わるようにして解消したのがネプロス(KTC)のユニバー
サルジョイントですが、あまり縁がなくウォブルタイプ(微妙に首振りが可能)のエクス
テンションでごまかすことが多かったです。
しかしこれに代わる物として見つけたのが、
TONEのボールジョイントでした。
穴あきボールをスリーブごと串刺しにしてトルクを伝えるのですが、
ボール穴形状やボールが動き過ぎないようにスリーブの底からバネで与圧したりと
そのアイデアに感服しました。
すでに2年以上使っていますが、いざというときになくては困る工具の
ひとつになっています。
他社でも同様の製品は出ていますがサイズが大きかったり、値段が高かったりでこれに
勝るものは今のところ見つけていません。ただ工具屋の話によるとスリーブをかなり薄
く作っていることもありオーバートルクには弱いようです。

活躍の場としてはエンジンの配管や配線を縫ってボルトにアクセスしたり、
メンバを避けてボルトにアクセスする必要がある場合に良く使います。