ダイレクトイグニッションコイル

WRX前期型のイグニッションシステムには、 ダイレクトイグニッションが採用されています。 これは点火プラグに直接被せるコイルでハイテンションコードが無く、 システムとして進んでるように思えるのですが...
走行距離がかさんで来ると、コイル先端(点火プラグにかぶさる部分)の 樹脂部分が熱のために割れて来ます。

コイル先端部のゴムカバーを外すと、先端の樹脂部にヒビが 入っていることがあります。


最初はブーストを掛けた高負荷時のみに、 樹脂の割れ目部分からリークするらしく失火を起こします。 それは(O2センサーの出力がリッチ状態になるのか) 突然の燃料カットと言う形で確認され、 この初期段階ではプラグをチェックしても判らない場合が多いです。
症状が進んでくるとアイドリングでもエンジンの振動が目立ち 負荷を掛けると失火して燃えなかった混合気がエキパイ内で燃えるのか 排気温度計の警告ランプが点灯するようになります。 ここでプラグをチェックすると問題のシリンダのみカーボンだらけになってます。
しかしここでプラグを交換してみても現象は変わらないんですよね。 で、いろいろトラブルシュートを行っていると イグニッションコイルにたどり着くと...。
この現象が出たら全気筒分のコイルも交換してしまいましょう!

ちなみにコイルは、結構高価です。
部品番号: 22433AA330  ¥5,500
コイルは樹脂で封入されていますが、その樹脂の色が濃褐色だと 古いタイプで白色の物が最近の物のようです。白色の物が対策部 品かどうかまでは確認できませんでした。

これは対策品?(2006.02.20追記: そもそも対作品はないようです)


(2006.02.20追記)
やはり本体外装の樹脂に根本的な変更はなく、新車当時からの封入樹脂が濃褐色 のもので約9.5万km、次に交換した乳白色のもので約8万kmで症状が発生しました。 最近はやはり長距離が少なくなり、ちょい乗りが多かったので距離というより 時間に比例するような気がします。


写真は3番のコイルの先端ですが、樹脂が複数箇所割れてます。
さらに点火プラグとの接触部の向こう側に壁に放電痕があります。
これがあるとコイルは"モウダメポ"って感じです。(汗)