ゴマのパソコン改造講座

パソコン改造講座




PC-9821V7 Clock Up !

ココでは、PC-9821V7をはじめとするベースクロック50MHzな悲しいPCをパワーアップさせる方法を解説します。

  • はじめに・予備知識

  • 準備

  • G8TTY・G8VAZ・G8VSU・G8VWV・G8UYC

  • G8VER

  • G8VLJ

  • その他(G8WLU,G8WPY)

  • クロックアップの道はどこまでも続く・・・(爆)



  • はじめに・予備知識

    クロックアップの必要性
    PC-9821V7やXa7/Xa7eなどは、ベースクロック(FSB)が50MHzで稼働しています。
    これらのPCのCPUであるPentium/75MHzは、「(FSB)50MHzX1.5倍=75MHz」で動作しているためです。
    しかし同時期に発売されたPentium/100MHzを載せたPCは「66MHzX1.5倍=100MHz」で動いており、さらにこれらのPCで使用しているマザーボード(M/B)はFSB:50MHz系のものと共通の場合が多いため、簡単にクロックアップができてしまうのです。
    では、クロックアップするとどんないいことがあるのでしょうか?
    簡単にいうと、当たり前ですが処理能力が上がります。(^^;
    しかも「ジャンパ」という10円の部品だけで・・・
    特に、CPUを換装する場合はFSBの66MHz化は必須でしょう。
    例えばFSBの6.0倍で動作するK6-2/400MHzを載せると、通常(FSB 66MHz)は「66MHzX6.0倍=400MHz」動作するはずですが、FSBが50MHzなV7などでは当然「50MHzX6.0倍=300MHz」動作になってしまうのです。(K6-2/400MHz本来のパワーを出し切れていない)
    (このあたりの詳しい話は、下駄各種設定ページで紹介しています。)
    さらに、ベースクロックがあがるとメモリアクセスをはじめとするなどベースクロックを基準に動作しているデバイスのレスポンスが速くなり、全体的なシステムパフォーマンスアップも望めるでしょう。

    ベースクロックの変更は、ほんとにとっても簡単です。
    もちろん半田付けなどの複雑な作業はいりませんし。
    ジャンパをちょこっといじるだけで貴方のPCも大幅パワーアップ♪
    お金もかからないし、もっとも安全で確実なクロックアップ法と言えるでしょう。
    では、Let's Challenge !!
    クロックアップが成功しているかどうか、ベンチマークソフトなどで確認してみましょう。
    おすすめは「HDBENCH 2.61」です。
    ATTENTION!
    改造等を行うと、メーカー保証期間中でも保証外となります
    マシントラブル等においてゴマは一切の責任を持ちません
    あくまで自己責任で行ってください(お約束)

    またクロックアップ後、Pentium75MHzの動作マージンを削って強引に100MHzで動かすことになるため(オーバークロック)、場合によっては耐えきれずに正常に動かない可能性もあります。
    オーバークロック動作はCPUの寿命を縮めてしまう可能性もあります。
    オーバークロックによる熱暴走防止のためにも、CPUクーラーなどでしっかり冷却しましょう。
    この際、CPUを換装してしまうのがおすすめですよ。


    準備

    同じ機種でも出荷時期によってM/Bのロットが若干異なるため、改造方法は何パターンにも分かれてしまいます。
    まずはM/Bに記されているロッド名を調べてみましょう。
    正面から見てマザーボード左手前付近に「G8UYC」などと印刷されているはずです。
    これが貴方のM/Bのロット名です。
    以下の説明は、ロット毎に分けて解説していきます。

    p.s. せっかくですから、チップセットの種類も調べてみましょう。 CPUソケット周辺にいくつかある大きめのチップ上に、INTEL or VLSI などとかかれているはずです。
    V7/Xa7/Xa7eなM/Bで使用しているチップセットは以下の3つのうちのどれかです。
    ・INTEL SB82437FX-60 ・・・TritonFX(クロックリミット60MHz)
    ・INTEL SB82437FX-66 ・・・TritonFX(クロックリミット66MHz
    ・VLSI ・・・WildCat(クロックリミット66MHz


    G8TTY・G8VAZ・G8VSU・G8VWV・G8UYC

    G8TTY etc. おめでとうございます。 貴方のM/Bは66MHz化可能です。
    FSB 66MHz化するためには、右図の「SW2」というジャンパの1-2、3-4ともに「Short」させればOK!
    つまり、2組のジャンパピンそれぞれにジャンパをさせばいいのです。
    SW21-23-4
    33MHzOpenShort動作未確認
    50MHzOpenOpen
    60MHzShortOpen
    66MHzShortShort

    ちなみにこのマザーボードのチップセットは悪名高き「VLSI WildCat」です。(-o-;

    クロック倍率について
    これらのM/Bは、Cバススロットの下に当たる部分に「クロック倍率」設定用のジャンパがあります。
    (x1.5・x2.0・x2.5・x3.0が設定可能です)
    ただし、ロットによってはパターン印刷しかされていない場合があるのでご注意ください。
    SW31-23-4
    x1.5OpenOpen初期状態
    x2.0ShortOpen
    x2.5ShortShort
    x3.0OpenShort

    G8TTY なM/Bは・・・
    Xa7/9/10の初期ロットで使用されていると思われるG8TTYには多くの不具合があります。
    ・FSB 66MHzすると、メモリのパリティチェックを行います。
     (G8TTYのFSBを変更する場合は、メモリをパリティありの物に取り替える必要があります)
    ・PCIスロット#1にバグがあるため、一部のPCIボードが正常に動きません。
    ※これらはG8TTY固有の問題ですので、他のロットのM/Bは問題ありません。

    G8UYC なM/Bのお得な情報
    Xa7eやV7初期ロットで使用されている(らしい)G8UYCは、コスト削減のためにPCIスロットが1つしかありません。
    しかし、よーくM/Bを眺めてみてください。
    PCIスロット#1の横にいかにももう一つPCIスロットがくっつきそうなスペースとパターンがあるでしょ。(ニヤリ)
    そうです、ココにPCIソケットを半田でくっつけるだけでココがPCI #2として使えてしまうのです!
    でも作業はとにかく大変ですよ〜
     1. PCIソケットのパターン120カ所すべてのハンダを半田吸い取り器で除去
     2. PCIソケットを取り付け、120カ所半田付け
    失敗したらすべてがもう終わりです。(-o-;
    貴方のPC-98君はもう2度と「ピポ」っていってくれないでしょう。
    いわゆる「ハイリスク・ハイリターン」ってやつですね。
    ちなみに、PCIソケットの入手法ですが、秋葉原や日本橋で売っているらしいですが、未確認です。
    簡単な入手法としては、そこら辺に転がっているジャンクのM/Bを格安で入手してPCIソケットをいただく・・・というのがいいんじゃないでしょうか。


    G8VER

    G8VER おめでとうございます。 貴方のM/Bは66MHz化可能です。 しかもジャンパすらいらないです(^^)v
    FSB 66MHz化するためには、右図の「10E1」というジャンパの1-2を「Open」にすればOK!
    つまり、そこに最初からついているジャンパピンを抜くだけ。
    10E11-2
    50MHzShort
    66MHzOpen

    また、右図「5C1」というジャンパのパターンをショートさせるとクロック倍率をx2.0にする事が可能です。
    5C1

    x1.5Open
    x2.0Shortパターンのみのため、半田付けが必要

    ちなみにこのマザーボードのチップセットは「INTEL SB82437FX-66」です。


    G8VLJ

    G8VLJ 残念ながらこのM/Bは、FSB 66MHzで動かすことがとても困難です。
    というのもこのM/Bのチップセットは、「INTEL SB82437FX-60」というクロックリミットが60MHzまでしか対応していない物なのです。
    よって、FSBの上限は60MHzということになりますね。
    ただし、チップセットをヒートシンクやファンなどを使って十分に冷却してやれば66MHz動作する可能性もあります。
    SW21-23-4
    33MHzOpenShort動作未確認
    50MHzOpenOpen
    60MHzShortOpen
    66MHzShortShort動作不可


    その他

    G8WLU , G8WPY
    調査中...


    クロックアップの道はどこまでも続く・・・(爆)

    上記の方法以外にも、「本体のオシレーターを交換する」方法があります。
    (いわゆる「原発乗っ取り」)
    オシレーター(弁当箱みたいな形をしている)というのがベースクロックを作り出しているので、これを交換すれば自由にベースクロックを変更できるというわけ。
    ただし、はんだごてが必要な作業になりますので、失敗しても当然メーカー保証は受けられません。
    具体的な方法については、現在工事中...




    | 下駄各種設定 | ゴマのパソコン | リンク集 |
    HOME