クロックアップの必要性
PC-9821V7やXa7/Xa7eなどは、ベースクロック(FSB)が50MHzで稼働しています。
これらのPCのCPUであるPentium/75MHzは、「(FSB)50MHzX1.5倍=75MHz」で動作しているためです。
しかし同時期に発売されたPentium/100MHzを載せたPCは「66MHzX1.5倍=100MHz」で動いており、さらにこれらのPCで使用しているマザーボード(M/B)はFSB:50MHz系のものと共通の場合が多いため、簡単にクロックアップができてしまうのです。
では、クロックアップするとどんないいことがあるのでしょうか?
簡単にいうと、当たり前ですが処理能力が上がります。(^^;
しかも「ジャンパ」という10円の部品だけで・・・
特に、CPUを換装する場合はFSBの66MHz化は必須でしょう。
例えばFSBの6.0倍で動作するK6-2/400MHzを載せると、通常(FSB 66MHz)は「66MHzX6.0倍=400MHz」動作するはずですが、FSBが50MHzなV7などでは当然「50MHzX6.0倍=300MHz」動作になってしまうのです。(K6-2/400MHz本来のパワーを出し切れていない)
(このあたりの詳しい話は、下駄各種設定ページで紹介しています。)
さらに、ベースクロックがあがるとメモリアクセスをはじめとするなどベースクロックを基準に動作しているデバイスのレスポンスが速くなり、全体的なシステムパフォーマンスアップも望めるでしょう。
ベースクロックの変更は、ほんとにとっても簡単です。
もちろん半田付けなどの複雑な作業はいりませんし。
ジャンパをちょこっといじるだけで貴方のPCも大幅パワーアップ♪
お金もかからないし、もっとも安全で確実なクロックアップ法と言えるでしょう。
では、Let's Challenge !!
クロックアップが成功しているかどうか、ベンチマークソフトなどで確認してみましょう。
おすすめは「HDBENCH 2.61」です。
ATTENTION! 改造等を行うと、メーカー保証期間中でも保証外となります マシントラブル等においてゴマは一切の責任を持ちません あくまで自己責任で行ってください(お約束) またクロックアップ後、Pentium75MHzの動作マージンを削って強引に100MHzで動かすことになるため(オーバークロック)、場合によっては耐えきれずに正常に動かない可能性もあります。 オーバークロック動作はCPUの寿命を縮めてしまう可能性もあります。 オーバークロックによる熱暴走防止のためにも、CPUクーラーなどでしっかり冷却しましょう。 この際、CPUを換装してしまうのがおすすめですよ。 |
同じ機種でも出荷時期によってM/Bのロットが若干異なるため、改造方法は何パターンにも分かれてしまいます。
まずはM/Bに記されているロッド名を調べてみましょう。
正面から見てマザーボード左手前付近に「G8UYC」などと印刷されているはずです。
これが貴方のM/Bのロット名です。
以下の説明は、ロット毎に分けて解説していきます。
p.s. せっかくですから、チップセットの種類も調べてみましょう。
CPUソケット周辺にいくつかある大きめのチップ上に、INTEL or VLSI などとかかれているはずです。
V7/Xa7/Xa7eなM/Bで使用しているチップセットは以下の3つのうちのどれかです。
・INTEL SB82437FX-60 ・・・TritonFX(クロックリミット60MHz)
・INTEL SB82437FX-66 ・・・TritonFX(クロックリミット66MHz)
・VLSI ・・・WildCat(クロックリミット66MHz)
おめでとうございます。 貴方のM/Bは66MHz化可能です。
FSB 66MHz化するためには、右図の「SW2」というジャンパの1-2、3-4ともに「Short」させればOK!
つまり、2組のジャンパピンそれぞれにジャンパをさせばいいのです。
SW2 | 1-2 | 3-4 | |
---|---|---|---|
33MHz | Open | Short | 動作未確認 |
50MHz | Open | Open | |
60MHz | Short | Open | |
66MHz | Short | Short |
SW3 | 1-2 | 3-4 | |
---|---|---|---|
x1.5 | Open | Open | 初期状態 |
x2.0 | Short | Open | |
x2.5 | Short | Short | |
x3.0 | Open | Short |
おめでとうございます。 貴方のM/Bは66MHz化可能です。 しかもジャンパすらいらないです(^^)v
FSB 66MHz化するためには、右図の「10E1」というジャンパの1-2を「Open」にすればOK!
つまり、そこに最初からついているジャンパピンを抜くだけ。
10E1 | 1-2 |
---|---|
50MHz | Short |
66MHz | Open |
5C1 | ||
---|---|---|
x1.5 | Open | |
x2.0 | Short | パターンのみのため、半田付けが必要 |
残念ながらこのM/Bは、FSB 66MHzで動かすことがとても困難です。
というのもこのM/Bのチップセットは、「INTEL SB82437FX-60」というクロックリミットが60MHzまでしか対応していない物なのです。
よって、FSBの上限は60MHzということになりますね。
ただし、チップセットをヒートシンクやファンなどを使って十分に冷却してやれば66MHz動作する可能性もあります。
SW2 | 1-2 | 3-4 | |
---|---|---|---|
33MHz | Open | Short | 動作未確認 |
50MHz | Open | Open | |
60MHz | Short | Open | |
66MHz | Short | Short | 動作不可 |
G8WLU , G8WPY
調査中...
上記の方法以外にも、「本体のオシレーターを交換する」方法があります。
(いわゆる「原発乗っ取り」)
オシレーター(弁当箱みたいな形をしている)というのがベースクロックを作り出しているので、これを交換すれば自由にベースクロックを変更できるというわけ。
ただし、はんだごてが必要な作業になりますので、失敗しても当然メーカー保証は受けられません。
具体的な方法については、現在工事中...