T-6テキサン改造 P-47サンダーボルト (オランダ)
プロフィール機

アメリカ陸軍/イギリス空軍


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実機について
オランダを舞台にした戦争映画の大作「遠すぎた橋」(1977年)の撮影用に、 4機のT-6テキサン/ハーバードが、アメリカの戦闘機P-47 サンダーボルトに改造されました。 劇中ではアメリカ/イギリス連合軍の戦闘爆撃機として、 進撃を阻むドイツ軍の対戦車砲陣地を低空からの猛爆撃で粉砕する、迫力あふれるシーンを演じています。
機体はキャノピー後部をカバーで覆い、胴体と一体化させる改造が施されました。 これにより、P-47サンダーボルト特有のレイザーバック、あるいはファストバックと呼ばれる重厚な外形を再現。 さらに爆弾投下装置も追加され、実戦機さながらの激しい動きが可能になりました。
興味深いのは、その塗装と考証です。 アメリカ陸軍機仕様が実在のP-47サンダーボルトを忠実に再現している一方で、 イギリス空軍仕様の機体は、資料によってはP-47サンダーボルトではなく、 「タイフーン」という別の戦闘爆撃機に見立てられていたと言われています。 その姿は、東南アジア戦線におけるP-47サンダーボルトを思わせる迷彩塗装をまといながら、 国籍マークやアルファベットの部隊コードは、ヨーロッパ戦線のタイフーンの様式を備えていました。 このレプリカ機を活用して、いかに劇中の役割を全うさせようとしたか、 当時の制作スタッフたちの工夫の跡が垣間見えるようです。

設計
機体の方は、ほぼ「T-6テキサン/ハーバード」のまま、キャノピー後ろ半分から胴体上部のみ作り直しました。 塗装は映画関連の写真をもとに、米陸軍機は単色迷彩と敵味方識別の白黒ストライプとし、 イギリス空軍機は茶と緑の二色迷彩としました。考証的に疑問点はありますが、 ここでは「映画用改造レプリカ機のプロフィール機」として、そのまま作っております。 一般に合理的で本物志向の方から見れば、もともとT-6テキサン/ハーバードなのだから、 P-47サンダーボルトでもタイフーンでも、どちらでもよいかもしれません。
こうしたT-6テキサン/ハーバードの個性がにじみ出る「ものまね」を観察し、そのプロフィール機を作っていると、 「鹿を指して馬と為す」の故事を思い出させ、兵器の「ものまね」に少し罪悪感もあります。 もしこれが日常になったら「ものまね」どころではありません。 終戦80年をむかえ、平和の尊さに感謝しながら、プロフィール機を楽しみたいと思います。

(改修 2025年12月15日) 機首主軸の突き出る長さを、機首おもりの長さに合うように調整しました。

アメリカ陸軍
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PDFファイル:Harvard_P47_USAAF.pdf
※ダウンロード時のご注意

イギリス空軍
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PDFファイル:Harvard_P47_RAF.pdf
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作り方
零戦21型とほぼ同じです。詳細は>零戦21型の「作り方」を参照ください。
相違点のみ記載します。
    (機体)
  1. 主翼
  2. 胴体内側 主軸
  3. 機首内側 主軸補強
  4. 胴体内側 主翼取付け部
  5. 胴体左側面
  6. 胴体右側面
  7. 機首外側 主軸補強
  8. 機首 おもり
  9. 機首 カウリング
  10. 機首 カウリング下部
  11. 水平尾翼
  12. 垂直尾翼

  13. 主翼下面 補強
    青い点線に沿って上反角をつけ、中央翼と左右外翼のすき間をつなぐように、下面から貼り付ける。

  14. 主翼上面 補強
    青い点線に沿って上反角をつけ、中央翼と左右外翼のすき間をつなぐように、上面から貼り付ける。

  15. 機首 おもり先端

  16. (ディスプレイスタンド)
  17. 胴体下部
  18. 左右主脚
    中央翼は平らなので上反角はつけない。中央の青い点線は中心線を示す。

  19. 左右タイヤ 内側 外側

  20. 胴体下部 支柱
    (16)胴体下部とののりしろを折る。
    青い点線で二つに折り、貼り合わせる。
    (16)胴体下部に貼り付ける。

  21. (ディティールアップ)
  22. 胴体 空気取入口
  23. パイロット・救命胴衣
飛ばし方
零戦21型と同じです。詳細は零戦21型の「飛ばし方」を参照ください。

このプロフィール機についての補足説明:


プロフィール機データ

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重量計測には、吉田英一さんの「切り抜く科学工作シリーズ」より「 精密天秤 やじろべえ01(ゼロワン) 」を使わせて頂きました。

(完成 2025年8月2日)
(改修 2025年12月15日 機首主軸の長さの調整)

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Hideyuki Kikuchi (gotha@ops.dti.ne.jp)